今季3勝目を挙げた田中将大に両軍の監督らから賛辞のコメントが相次ぐ

「つまり、彼は今夜素晴らしい投球をしたということだ」

 宿敵・レッドソックスとの一戦で好投し、今季3勝目を挙げたヤンキースの田中将大投手が両軍の監督と同僚から賛辞を受けた。MLB公式ホームページの特集記事で報じられている。

 レッドソックスから今季ヤンキースに移籍し、厳しいブーイングを浴びたジャコビー・エルズベリー外野手は「このシリーズはビッグゲームだ。注目度の高い試合で彼にスポットライトが当たっていた。彼は最高のピッチングをした」と称えたという。試合前に昨年ワールドシリーズ優勝を成し遂げた古巣との凱旋試合で注目されていたエルズベリー自身も5打数2安打2打点と活躍しているが、主役の座を田中に譲るかのようなコメントだった。

 一方、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は「2本のホームランと二塁打を打たれた後、彼は立ち直った。ピッチングに修正を施して、軌道を戻した。あのような打者を打ち取るために彼がやらなければいけなかったことを考えると、本当に感銘を受けている」と語っている。

 4回にデビッド・オルティズ、マイク・ナポリと立て続けに豪快なソロホームランを打たれた。2アウトからはA・J・ピアジンスキーに二塁打も打たれたが、後続を打ち取り、ピンチを切り抜けた。

「田中に関しては学ぶべきところがまだまだ出てくる。まだ知らない部分も多いし、彼自身もこれから経験する部分もあると思う。毎晩、刮目させられるよ」

 ジラルディ監督はそう締めくくり、7年1億5500万ドルの大型契約で獲得した底知れぬ大器のさらなる活躍に大きな期待を寄せていた。

 一方、レッドソックスのジョン・ファレル監督もライバルチームのルーキー右腕を絶賛。

「攻略できなかった。彼のスプリットはストライクゾーンに収まるように見えるので、打者はついつい手が出てしまう。終盤は空振りや打ち損じが多かった。全体的に言えば、四球の数が彼の制球力を物語っていると思う。我々も色々と仕掛けようとしたが、カウントの浅い段階で空振りをさせられていた。つまり、彼は今夜素晴らしい投球をしたということだ」

 田中の投球をそう分析し、7回1/3を7安打、7奪三振、無四球、2失点で投げ抜いた右腕を潔く称えるコメントを残している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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