ドジャース第2戦先発は韓国人左腕・柳 念願の大一番登板に「準備は整っている」
本拠地で圧倒的成績もロバーツ監督「先発順を崩したくなかった」
ワールドシリーズ第2戦で先発するドジャース柳賢振投手が23日(日本時間24日)、記者会見に臨んだ。自身初となる大一番での登板に向けて「準備は整っている」と落ち着いた様子。「ワールドシリーズでプレーできて、とてもうれしく思う」と話した。
昨季はワールドシリーズの登録枠から外れ、チームに同行しながら盛り上げ役に徹した。だが、今季は第2戦の先発マウンドを任されることに。先発投手の層が厚いドジャース内の競争を勝ち抜き、手にした大役。「メジャー屈指のピッチャーが回りにいるおかげで、試合に向けての準備や配球を学べる」と仲間に刺激を受け、成長を続けた。
今季は15試合に先発し、7勝3敗、防御率1.97と好成績を残した。その中でも、本拠地では9試合に投げ、5勝2敗、防御率1.15と抜群の成績で、敵地での防御率3.58を大きく上回る。だが、デーブ・ロバーツ監督は「先発順を崩したくなかった。確かにホームで好投しているが、明日も質の高い投球で牽引してくれる自信がある」と敵地での先発マウンドを託した。
これまでフェンウェイパークでの登板経験はなし。「韓国ではテレビを通して見るだけで、渡米しても同じだった。フェンウェイパークにたどり着くまで長い時間がかかった」と感慨深げだが、左翼にそびえ立つ巨大フェンス、グリーンモンスターを直接見た印象を聞かれると「とても高かった」と素直な答えで笑いを
誘った。左翼が極端に狭い独特な形状をした敵地だが、「左腕でも右腕でも代わりはない。いずれにしても球場の形が変わることはないんだから。自分は狙い通りに投げ、いい登板となるように集中するだけ」と動じる様子はない。
ブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦では4回1/3を2失点ながら、第6戦では3回を5失点と奮わなかった。だが、舞台は変わり、気持ちのリセットした。シーズン中のような好投で、1988年以来30年ぶり世界一を目指すチームにシリーズ初勝利をもたらしたい。
(Full-Count編集部)