稲葉監督、スーパーR初戦の韓国戦を“歓迎”「1点を争う試合になると思う」
2勝のアドバンテージを持ってB組突破3チームと対戦
コロンビアで行われている野球の23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」で大会連覇を狙うUー23日本代表の稲葉篤紀監督が24日(日本時間25日)、翌25日(同26日)から始まるスーパーラウンドに向けて意気込みを語った。日本はこの日試合がなく、選手たちはバランキージャ市内の宿舎で静養。一部投手が体を動かし、26日(同27日)に韓国、27日(同28日)にベネズエラ、28日(同29日)にドミニカ共和国と対戦するスーパーラウンドに備えた。
稲葉監督は「今までの5試合では本当に緊迫した試合はなかった。韓国とは1点を争う試合になると思うので、それを初戦にできるのは後々を考えてもよかった」と、初戦が韓国戦となった組み合わせを歓迎。2戦目に当たるベネズエラについても「あのB組で5連勝できるのは力があるということ」と警戒を強め、「今まで通り足を使った攻撃をしていかないと、そんなにバカバカ打てるとは思っていない。今までのように大量点は取れない」と、僅差でのゲーム展開を予想した。
日本はオープニングラウンド5試合を終え、現地23日時点でチーム打率は全12チーム中6位タイの.273、盗塁が同1位の10盗塁、チーム防御率は同1位の1.05となっている。指揮官は「選手たちは気候、マウンドの硬さ、グラウンドの違いがある中でよくやってくれている。守備からの攻撃がメリハリをつけてできている。盗塁の意欲にも非常に満足している。打線も9人いれば、調子のいい悪いは出てくるが、そこをみんなでカバーできていると感じる」と打線に手応えを感じている。さらに「投手も今のところ(状態が)悪そうな選手がいないので非常に頼もしく思う。先発陣で100球を超えたのは近藤だけだし、中継ぎもそんなに連投はさせていない」とオープニングラウンドを振り返った。
スーパーラウンドでは確実に2勝をつかむ意気込みで「ここからはスクランブルでいく。とりあえず2勝すれば決勝にはほぼ行けるので、決勝に行くためにどこを勝っていくか。もちろん全勝を狙うが、投手も(決勝まで)4連戦になるので、取れるところをきちっと取っていく」と、決勝への切符をつかむプランを語った。
オープニングラウンドA組からは、日本のほかにメキシコ、チャイニーズ・タイペイが突破。日本は両国に勝利していることから2勝からのスタートと、アドバンテージを持つ。B組を突破した3チームと戦うスーパーラウンドでも勝ち星を重ね、28日(同29日)に行われる決勝に駒を進めたい。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)