オススメはザガースキー、ロサ…まだNPBで活躍できる助っ人は?【投手編】
左腕で140キロ後半を投げるザガースキーは「どこの球団でもフィットする」
今オフもNPBの各球団が新外国人獲得に動いている。どのチームも計算できる投手を加えたいところだが、今季の広島・ジョンソン、巨人・マイコラス、ヤクルト・オンドルセクのような新加入の“当たり助っ人”を引くのは難しい。
ただ、すでにNPBでの実績がある選手ならば、球団は戦力として計算できる。今オフ、各球団から自由契約となった外国人選手の中で、「まだ日本で使える」投手がいないか、ヤクルト、日本ハム、阪神、DeNAの4球団で捕手として活躍した野球解説者の野口寿浩氏に分析してもらった。
まず、「オススメ」として野口氏が強くプッシュしたのが、広島を自由契約となったマイク・ザガースキーだ。「どこの球団でもフィットする」と太鼓判を押した。
「左のリリーバーで140キロ後半を投げられる。中日から阪神に行った高橋(FA移籍)よりもいいのではないでしょうか。後ろに左がいないので、ソフトバンクが獲ってもいい。オリックスも去年良かった救援ピッチャーはみんな右ですからね」
広島では2軍生活が長かったが、シーズン序盤に実力の片鱗は見せた。来季は日本球界への適応も進む可能性が高く、左腕の救援投手は需要があるだけに、手を挙げる球団があってもおかしくない。
さらに、ロッテを自由契約となったカルロス・ロサについても、「もったいないですね」と言う。呉昇桓との再契約交渉を打ち切った阪神は、今季序盤に広島でクローザーを務めたデュアンテ・ヒースをリストアップしているとも報じられているが、野口氏は「ヒースだったらロサに手を出した方がいいと思います」と指摘する。
来日5年目の今季は不調や怪我に苦しんで29試合登板で1勝3敗11ホールド、防御率4.97に終わったが、NPB通算防御率は2.96。まだ31歳と年齢も若い。
「怪我というのは、獲る方は二の足を踏みますよね。日本人は我慢してくれるところを、外国人はすぐに結果を出さないといけないから、ちょっと故障がちな選手は敬遠されてしまう。ただ、中継ぎがほしいチームには、ロサはありだと思います。カープ、中日に、ヤクルトもバーネットが抜けたところで獲ってもいいと思います。西武も高橋朋と増田はメドが立ったけど、もう1枚は必要。ロサはいいと思うんですけどね」
野口氏は候補として4球団を挙げた。西武については、楽天を自由契約となったライナー・クルーズもフィットすると指摘した。