日本がドミニカ共和国に完封勝ち 8戦全勝で決勝へ 稲葉監督「結束力を持って」
先発の阪口が7回無失点、打線は今大会初の4連打で先制
コロンビアで行われている野球の23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」は27日(日本時間28日)、スーパーラウンド第3戦が行われ、すでに決勝進出を決めている日本はドミニカ共和国を4-0で下し、スーパーラウンドを通算5勝負けなしで終えた。
日本は、4回2死から安田尚憲内野手(ロッテ)が左翼線二塁打で出塁すると、前日に続き「6番・DH」でスタメン起用された原澤健人内野手(SUBARU)が先制の右越え二塁打。続く堀内謙伍捕手(楽天)も右前適時打を放ち、本塁への送球間に二塁に進むと、西巻賢二内野手(楽天)が右前適時打。今大会チーム初の4連打で3点を先制した。日本は6回にも2死一、二塁から西巻が中前適時打を放ち、4点目を追加した。
投げては先発の阪口皓亮投手(DeNA)が7回まで無失点ピッチング。5回には打球がワンバウンドで右足首に当たり、治療でベンチに下がる場面もあったが、そのまま続投。気温30度を超える炎天下で3安打8奪三振の好投を見せ、先発の役割を果たした。
稲葉篤紀監督は「(ドミニカは)力強い打者が非常に多いので、こういう1発勝負で何があるか分からない中で、阪口がいいテンポ、いいリズムで投げてくれた。堂々と投げている姿を見て非常に頼もしく思ったし、要所要所でしっかりとダブルプレーをとれたのも非常に大きかったと思う」と、ドミニカ共和国打線に得点を与えなかった阪口を評価。打線についても「1打席目はちょっとタイミングをずらされていたが、2回り目で修正できていた。2死から得点できたのも非常に大きかった」と、エンゼルス傘下の1Aでプレーする相手右腕サントスを攻略した打線を称えた。
すでに決勝進出を決めている日本は、28日(同29日)に大会連覇をかけてメキシコと対戦する。今大会、開幕からここまで無傷の8連勝中の日本。メキシコにはファーストラウンドでは7ー2で勝利しているが、指揮官は「メキシコも非常に力ありますし、また接戦になると思う」と警戒し、「日本の結束力を持ってみんなで最後の1つ、頑張って戦っていきたい」と、全勝での優勝を誓った。
(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)