65年ぶりトリプルスリー同時達成の山田&柳田 今季の得意&不得意投手は?
山田は日本球界復帰のベテラン右腕から最多安打
2015年のプロ野球における最大の関心事の一つは、山田哲人(ヤクルト)と柳田悠岐(ソフトバンク)による65年ぶりのトリプルスリー同時達成だった。
ともに3番打者としてチームのリーグ制覇に貢献。山田は打率.329、37本塁打、34盗塁、柳田は打率.363、34本塁打、32盗塁をマーク。シーズン最終戦まで試合数を残し、余裕を持ってトリプルスリーを達成した2人だが、当然、投手によっての得意・不得意は存在した。ここでは同一リーグ内の対戦成績で、打率トップ3投手、ワースト3投手を見てみたい(※10打数以上の対戦成績がある投手のみ)。
山田にとって最高の“お得意さま”となったのは、DeNAのルーキー左腕・石田。10打数6安打、出塁率.636という好成績で、6安打のうち4本がホームランだった。続いて得意にしたのは、広島のベテラン右腕・黒田。20打数10安打と、全投手の中で最多の安打を放っている。DeNAの久保康からも12打数6安打、2本塁打と相性は抜群だった。
チーム別の対戦打率を見ても、DeNA戦で94打数38安打、打率.404と際立った数字を残した23歳。投手別の成績にも得意ぶりが表れた。
反対に不得意だったのは巨人の助っ人右腕・マイコラスで10打数1安打。DeNAの三嶋には12打数2安打、阪神の岩崎には11打数2安打だった。今季、圧巻の活躍を見せたヤクルトの3番打者にも、苦手投手が存在したようだ。
一方、柳田は西武の台湾出身右腕・郭を11打数5安打、2本塁打と得意にした。今季最多勝に輝いたロッテ・涌井も21打数9安打、2本塁打。昨年、沢村賞に輝いたオリックス・金子に対しても10打数4安打だった。