田中将大が日本球界における投手の松ヤニ使用を否定 現地メディアの取材に答える
日本は気候的に湿度が高いので松ヤニは必要ない
23日のレッドソックス戦でヤンキースのマイケル・ピネダ投手が松ヤニを使用した不正投球で退場処分になった問題で、ヤンキースの田中将大投手が日本のプロ野球では不正使用がされていない事実を明らかにした。ニュージャージー州最大のニュースサイトで、スターレジャー紙も参画している「ニュージャージー・ドット・コム」のブレンダン・カティ記者が報じている。
10日のレッドソックス戦において、ピネダがマウンド上で手のひらに松ヤニを大量に忍ばせていることがケーブルテレビで大写しにされ、松ヤニ騒動が勃発。23日のレッドソックス戦では、今度は右の首筋にべっとりと松ヤニを塗り込んでいることが発覚し、主審のボディチェックの後、退場となった。
ピネダは公式戦10試合の出場停止処分を科されることになったが、一連の騒動においてレッドソックス主砲のデビッド・オルティズが「このリーグではみんな松ヤニを使っている。大した問題ではない」と話すなど、メジャーで慣例化していることを認める証言も出ている。寒い日の登板で投手がグリップを良くするために使用しているケースもあるようだ。
「それでは日本プロ野球機構はどう松ヤニ問題に対処しているか」という質問に、田中は通訳の堀江慎吾氏を介して、こう明確に回答している。
「ピッチャー全員を知っているわけではありませんが、マウンドに上がる時、ほとんどのピッチャーは何か持ち込むことはありません。あと、日本のボールは小さいので、(メジャーのボールよりも)グリップできるというのもあります。日本は気候的に湿度が高い。空気中に水分が多いので、ピッチャーには(松ヤニは)必要ありません」
一方、メジャーで松ヤニの問題が表面化したことに対する質問には「ここに来てまだ数ヶ月なので、それにコメントするのは難しい」と話すに留まった。
また、2007年、2008年とソフトバンクでプレーしたクリストファー・ニコースキー投手も日本の投手はマウンド上に松ヤニなどを持ち込まないと話していたという。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count