驚異的なペースで三振を量産 “負けない”田中将大にヤンキース監督も脱帽

苦しみながらもメジャー最多となる11奪三振

 ヤンキースの田中将大投手が現地時間27日のエンゼルス戦で先発し、開幕5試合での奪三振の球団タイ記録を打ち立てた。この日は6回3分の1を投げ、5安打4四球2失点、そして、自身メジャー最多となる11奪三振の力投を見せた。

 ESPNによると、田中が開幕から5試合で奪った計46個の三振は球団トップタイ記録だという。1955年に「弾丸ボブ」の異名を取った往年の名投手ボブ・ターリーに並ぶ、驚異的なペースを記録している。

 6回に相手の指名打者デビッド・フリースにホームランを浴びるなど、1-2でリードを許したまま、7回途中でマウンドを降りた田中だが、ヤンキースは7回裏のマーク・テシェイラ一塁手の本塁打などで3-2で逆転勝利を収めたため、田中に勝敗はつかなかった。

 ESPNのアンドリュー・マーチャンド記者は自身のツイッターで「田中の連勝記録は継続中」と速報するなど、楽天時代から続く自身のレギュラーシーズンの連勝記録は31試合のままで守り、不敗神話を見事に継続している。今季通算成績は3勝0敗で防御率は2・27となっている。

 この日は108球を投げ、ストライクは65・7%の71球。先日メジャー通算500本塁打を達成したアルバート・プホルスら強打者揃いのエンゼルスに対し、今季最多の4四球を出すなど制球に苦しんだが、しっかりとゲームを作り、勝利に貢献した。

 ヤンキースの公式ツイッターによると、その田中に対し、ジョー・ジラルディ監督は「あの男(田中)は本当に競争力を見せてくれた。しっかりと投げ切る道を見つけてくれた」と絶賛。さらには「厳しい状況でも投げようとする。それが彼の性分であり、DNAなんだ」とも脱帽している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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