【日本S】鷹、最大6点差からヒヤヒヤ勝利 王会長も冷や汗「広島の粘りが凄い」
7回終了時点で6点リードも、8回に大量5失点
■ソフトバンク 9-8 広島(30日・ヤフオクドーム)
2年連続の日本一を狙うソフトバンクが、薄氷を踏む思いで1勝を挙げた。30日、本拠地ヤフオクドームに舞台を移しての、広島との日本シリーズ第3戦。このシリーズで初めて先制に成功し一時6点のリードを奪ったものの、8回に広島に猛反撃を浴びた。
デスパイネの3ランなどで6回に大量4得点、7回にも高谷のソロで1点を加えて6点のリードを奪った。このまま大勝かと思われた8回、セットアッパーの加治屋が鯉打線につかまった。先頭の鈴木に2打席連発のソロ本塁打を浴び、その後2本の安打と四球で満塁とされると、安部にこの日2本目の本塁打となるグランドスラムを食らった。
あっという間に1点差に迫られた。9回にも森が2本の安打で一、三塁とされ一打同点のピンチを背負ったものの、最後は野間を一ゴロに打ち取り、何とか勝利を飾った。大激戦での勝利に、試合を見守った王貞治会長も冷や汗をかいたよう。試合後には「広島の粘りが凄いね。普通なら6点差になって、ヒヤヒヤするようなことはないよ。広島の粘りだね。取れる時に1点1点取っていかないと」と話していた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)