大谷、藤浪は何位? 2015年、直球の「空振り奪取率」ランキング【先発編】
「空振り奪取率」上位は速球自慢が並ぶ
今季、パ・リーグの投手3冠には大谷(日本ハム)が輝いた。最速162キロを誇る右腕は最多勝(15勝)、最優秀防御率(2.24)、最高勝率(.750)をマーク。その速球の威力を球場の球速表示、テレビ画面を通じてのスピード感などで多くのファンが感じたことだろう。
また、パ最多奪三振(215個)の則本(楽天)は11月の「世界野球プレミア12」で自己最速の157キロを計測。セ最多奪三振(221個)の藤浪(阪神)や、パ最多セーブ(41個)を記録したサファテ(ソフトバンク)など、速球を武器とする投手たちの投球はファンの脳裏に焼き付いているはずだ。
剛腕たちの速球は野球の華であり、多くの野球ファンが力感溢れる速球を見るべく、球場に足を運んでいることだろう。ここでは剛速球で打者を圧倒する投手たちをピックアップしたい。今回は先発投手編。
指標とするのは「ストレートの空振り奪取率」だ。単純な球速ではなく、打者がバットに当てることができなかった数字を見ることで、その”球威”に着目。今季1000球以上を投げた中で、直球の全投球数のうち空振りを奪った回数が多かった投手を紹介したい。
まずはベスト5投手。堂々の1位は日本ハム・大谷で、1386球のうち10.2%が打者の空振りを奪う速球だった。侍ジャパンにも選出された21歳は「世界野球プレミア12」でも160キロを計時。最優秀投手に選ばれるなど、世界の舞台でもその剛腕をいかんなく見せつけた。
2位は西武の菊池で9.7%。今季、9月13日のロッテ戦でプロ野球左腕史上最速の157キロをマークした左腕が、花巻東の後輩・大谷に続いて「空振り奪取率」が高い結果となった。
3位は阪神・藤浪。大谷と同い年の右腕は、今年5月8日に自己最速の158キロをマークし、今後は160キロの大台到達も視界に捉えている。