「直球は僕の原点」 ヤクルト成瀬、復活へ向けて掴んだ手応えとは?

FAでロッテから加入も2015年は屈辱のシーズンに、2016年復活なるか

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成瀬善久のこれまでの成績

 成瀬善久投手は昨季、ロッテからフリーエージェントでヤクルトに加入。2009年から4年連続で2桁勝利を挙げるなど実績十分で、先発陣の柱として大きな期待を掛けられていた。

 ただ、開幕ローテーションにこそ入ったものの、直球にキレはなく、生命線であるコントロールも乱れ、勝ち星は伸びず。後半戦は2軍暮らしとなり、終わってみれば3勝8敗、防御率4.76。9月に左太ももを肉離れした影響もあり、ポストシーズンでも登板はなかった。

 そんな屈辱のシーズンを過ごした左腕は、昨年11月の秋季キャンプでは若手に混じり、精力的に投げ込んだ。

「やっぱり直球あっての変化球だと思いますし、直球は僕の原点。スピードが出ない分、キレを出して球速以上に見せていかないといけない」

 その中でヒントにしたのが、過去の自分の映像だ。16勝(1敗)を挙げた2007年や、自身の中で感触が良かった10、11年の映像をチェックした。

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