ハム、新球場概要発表 総工費600億で世界初採用の切妻造開閉式屋根&温泉
約3万5000人収容、周辺にはBBQやグランピングの施設も
北海道日本ハムファイターズと北海道ボールパーク(HBP)は5日、2023年3月に開業を予定する新球場(仮称:北海道ボールパーク)についての記者会見を札幌市内で行った。
きたひろしま総合運動公園(北広島市共栄)に建設予定の新球場は、約3万5000人収容の開閉式屋根天然芝フィールドで、建設費用は約600億円(球場周辺外構部及び球場内設備・機器等を含む)を予定している。
公開された完成予想図を見ると、ユニークな外観が特徴的だ。一般的なドーム型ではなく、屋根には積雪地帯の北海道でよく見られる切妻造を世界の球場で初めて採用。奥に沢が広がるセンター方向の壁には、ガラス壁面を採用して、圧倒的な開放感を感じることができる。
最大20メートル掘り下げてグラウンドレベルを地下1階に設置し、360度コンコースを採用することによって、あらゆる場所から観戦しやすい空間になっている。また、球場内で地下から汲み上げた天然温泉を楽しむとこともできるという。広大な敷地を生かし、球場周辺にはバーベキューやグランピングを楽しめる公園や商業施設なども整備される。
設計施工を担当するのは、世界14社8グループによるコンペを勝ち抜いた大林組と米国を拠点とするHKS。テキサス・レンジャースの新本拠地になるグローブライフフィールドなどを手がけるHKSは今回が日本での初仕事になる。
球団の事業統轄副本部長とHBPの取締役ファシリティー担当の三谷仁志氏は「これまでの日本のみならず、アジア、そして世界にもない。世界がまだ見ぬボールパークをここ北海道から世界に向けて発信していきます」と力強く語った。
新球場の誘致に成功した北広島市の上野正三市長は「北海道の新たなシンボルとなる空間が新たに創造され、多くの人々に夢と希望、生きがいを与える壮大なボールパークになるものと確信しています」と期待を寄せていた。