最良の選択に? 青木宣親、マリナーズとの早期契約の裏側

今オフFA事情から探る―青木宣親、マリナーズとの早期契約は正しかったのか

 新年を迎え、早いもので2016年シーズンのキャンプインまで約40日となった。今オフは、先発投手陣を筆頭とする大型契約が旧年中に次々とまとまったが、野手の動向を見てみると、こちらはほぼ膠着状態。フリーエージェント(FA)市場で注目を集めた野手では、スーパーユーティリティ選手ベン・ゾブリスト(4年5600万ドル)と外野手ジェイソン・ヘイワード(8年1億8400万ドル)が両者ともにカブスと契約を結んだものの、それ以外に大きな動きはない。

 1月5日現在、FA市場に残っている主な野手はと言えば…

【内野手】
◆クリス・デービス(オリオールズ)
◆ジャスティン・モーノー(ロッキーズ)
◆ハウイー・ケンドリック(ドジャース)
◆デービッド・フリース(エンゼルス)
◆アレクセイ・ラミレス(ホワイトソックス)
◆イアン・デズモンド(ナショナルズ)
【外野手】
◆デクスター・ファウラー(カブス)
◆ヨエニス・セスペデス(メッツ)
◆アレックス・ゴードン(ロイヤルズ)
◆ジャスティン・アップトン(パドレス)
◆デナード・スパン(ナショナルズ)
◆アレックス・リオス(ロイヤルズ)
◆ジェラルド・パーラ(オリオールズ)
◆オースティン・ジャクソン(カブス)

 といった面々が主だったところだろう。特に、外野手の顔ぶれを見て思うのが、12月初旬にマリナーズ入りを決めた青木宣親の決断は、非常にスマートなものだったのではないか、ということだ。もちろん、残っている選手は長打の期待されるパワー打者が中心で、青木とはタイプが異なる。だが、もしこのリストの中にまだ青木の名前が並んでいたら……。それは決して青木にとって明るい状況ではなかっただろう。

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