4失点で今季3敗目も黒田博樹に復調の兆し ジラルディ監督も「正しい方向に進んでいる」と手応え示す

スライダーのキレが戻ってきた

 ヤンキースの黒田博樹投手(39)はマリナーズ戦に登板し、またも勝利をつかめなかった。6回を7安打4失点(自責点3)で今季3敗目。しかしながら、投球内容には明らかに改善の兆しが見られ、ジョー・ジラルディ監督も“エース”の復活に手応えをつかんだ様子だった。

 試合後、会見場で黒田について質問された指揮官は、少しほっとした様子で話し始めた。

「今夜の彼のピッチングは悪くなかった。改善が見られた。正しい方向に進んでいると思う」

 黒田は先月25日のエンゼルス戦で自己ワーストの8失点と大乱調に終わり、5回途中にKOされていた。開幕から調子が上がらず、首脳陣も心配していただけに、安堵の言葉が並んだようだ。

 ジラルディ監督が特に手応えを感じていたのが、本来は決め球であるはずのスライダーにキレが戻ったことだ。

「スライダーが良くなったし、シンカーも良くなった。スライダーはずっと悪かったからね。彼のピッチングの中では大きなことだよ」

 今後に期待が持てる内容だったことは間違いない。

 本人のコメントからも復調への確かな手応えをつかんだことが感じられた。

「いいところと悪いところはあった。でも、前回よりは良かった気がします。スライダーに関しては良かったボールも多かったと思う。イメージ通りのボールも増えてきている。ただ、イメージ通りのボールがいっても安打にはなる。それをどれだけ割り切れるかだと思います」

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