殿堂入り斎藤雅樹氏、語り継がれる完投劇 第2の“ミスター完投”出てくるか
「ミスター完投」の異名取った斎藤氏が殿堂入り
今月18日、東京都内の野球殿堂博物館で今年の殿堂入りが発表され、プレーヤー表彰ではソフトバンク・工藤公康監督(52)とともに巨人・斎藤雅樹2軍監督(50)が選ばれた。
斎藤氏は埼玉・市立川口高校から、1982年のドラフト1位で巨人に入団。元監督の故藤田元司氏からサイドスローへの転向を勧められ、才能を開花させた。89年には11試合連続完投勝利のプロ野球記録を樹立。2年連続20勝、最多勝5回、沢村賞3回など輝かしい成績を残した。
今でこそ、セットアッパー、クローザーと投手分業制になったが、当時は完投が主流であり、先発投手としての魅力があった。斎藤氏は「ミスター完投」という異名も取った。
投手に打順が回るセ・リーグで2桁完投をするのも、今では簡単なことではない。昨年、セ・リーグで最も多かった完投数は阪神・藤浪の7完投。パでも大谷の5完投。多いか少ないかは別として、斎藤氏は現代野球と当時の野球を比べられると「私たちの時代では完投することが普通と思っていましたから」と話すなど、一つのモチベーションであり、自分の売りでもあったと自負している。