【英国はこう見ている】MLBが2017年にもロンドンで公式戦 オリンピックスタジアムで試合開催!?
コミッショナーが意欲、「ヨーロッパに向けて可能な限りの好印象を残す」
メジャーリーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナーが、2017年にロンドンで公式戦を開催することに意欲的な発言を残したと、英高級紙「ガーディアン」が伝えている。
記事によると、同コミッショナーは「ロンドンでの公式戦実施に関心をもっており、注力をしている。気候の問題もあり、開幕戦とはいかないが、シーズン後半の実施になるだろう」と話し、ヤンキース対レッドソックスといった名門球団同士の対戦が実現する可能性については、難しいとの見方を示したという。
同紙はさらに、マンフレッド氏が「現状、チームに関してははっきりとしておらず、この点に関して推測を語るつもりはない。はっきりとしているのは、ヨーロッパに向けて可能な限りの好印象を残そうということだ」と語ったことも紹介。アメリカ4大スポーツでは、MLB以外のNFL、NBA、NHLが近年、ロンドンでの公式戦を実施したことにも言及している。
「ガーディアン」は、昨年12月にもロンドンでのMLB公式戦実施に関して特集記事を掲載。当時も、オリンピックスタジアムが野球を行うのに適した規模の競技場であると指摘しており、マンフレッド氏が前任のバド・セリグ氏が推し進めた野球市場の開拓路線を継承していることにも触れていた。
また、MLBのロンドンでの試合開催は、NFLの成功などを踏襲して非常に魅力的な出来事になるとの見方を示し、「イギリスには限られた規模ではあるが、根っからの野球ファンやボランティアが存在しており、彼らは自身のヒーローを祖国に招く機会を心待ちにしている」とも分析していた。
MLBにとっては、ロンドンでの公式戦開催は歴史的な一歩となりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count