DeNA新ファーム施設は一流仕様 “番長”三浦コーチ、筒香らの意見を随所に反映
1軍での活躍目指し「強くなるための練習場」がコンセプト
DeNAは19日、横須賀市役所で横須賀市、京急電鉄と共同記者会見を行い、横須賀市内の追浜公園に集約されるDeNAベイスターズファーム施設の新名称「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」を発表した。会見に出席した岡村信悟代表取締役社長は、完成予想図を使いながら新ファーム施設の特長を説明。2019年6月に完成予定の施設には、“番長”こと三浦大輔投手コーチや筒香嘉智外野手ら、現場からの生の声が反映されていることを明かした。
2軍が本拠球場とする横須賀スタジアムがある追浜公園に、室外練習場、室内練習場、選手寮を新設。横須賀市、京急電鉄と協力しながら、追浜をベースボールタウンとして盛り上げていく構想だが、練習施設を建設するにあたり、計画が持ち上がった2016年に筒香や当時現役だった三浦コーチら、選手にヒアリングを行ったという。その中で、筒香からは「みんなでビデオを見ながら意見交換をする場がほしい」とリクエストを受け、練習施設内にメディアラウンジを設けた。また、三浦コーチからは「自分が投げた動画を撮影し、すぐにチェックできるようにしたい」と要望があり、練習場にワンタッチで簡単に動画や画像を撮影できるシステムを取り入れたという。
新名称「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」には、開国そして造船の街として知られる横須賀を象徴するとともに、ベイスターズの若手選手が一流のプロ選手に育ち、横須賀から大海原へ羽ばたいていってほしいという願いが込められている。コンセプトはずばり「強くなるための練習場」。選手が早く1軍で活躍するために、室外練習場は横浜スタジアムと同サイズ仕様で、室内練習場では横浜スタジアムと同じ人口芝を採用し、1軍に昇格した時にいち早く順応できる環境を整えている。
また、同じく新設される選手寮は「主体性」と「リラックス」をキーワードに掲げ、24時間いつでも思い立った時にトレーニングできるように各階に施設を設置。同時に選手同士がコミュニケーションを取りやすいようにラウンジを設けたり、テラスで食事がとれるような設計になっているという。
岡村社長は、新ファーム施設でより効果的な選手育成を目指すと同時に、球団が地域の日常の一部となる「ソフトインフラ」化する狙いも明かした。地域密着型の球団として、1軍が本拠地を置く横浜市と様々な取り組みを行っているDeNAが、20年以上の長きにわたり2軍が拠点を置く横須賀市とも協力し、チーム強化やファン層の拡大を目指す。
(Full-Count編集部)