ソフトバンク工藤監督が正力松太郎賞受賞「この賞はチームに頂いた賞だと思う」
リーグ2位ながらCSを勝ち抜き、2年連続日本一に輝く
プロ野球の発展に最も貢献した野球人に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が20日、東京都内で行われ、ソフトバンクの工藤公康監督が選ばれた。3度目の受賞となった工藤監督は「大変栄誉な賞を頂くことができ、正直、びっくりしています」と、球団を通じて喜びのコメントを発表した。
2015年からソフトバンクを率いる工藤監督は就任1年目で日本一に輝くと、2016年こそ日本ハムに王座を譲ったが、2017年に日本一奪還。今季はリーグ2位だったが、クライマックスシリーズ(CS)を勝ち抜き、日本シリーズでは広島は4勝1敗と圧倒して2連覇を飾った。
怪我人も多く、苦しいやりくりの続いたシーズンとなったが、工藤監督は「今シーズンは、リーグ2位という悔しい結果に終わり、リーグのチャンピオンチームである西武ライオンズに挑戦し、倒すという強い気持ちでチーム一丸となってクライマックスシリーズを戦うことができました。そして、日本シリーズでは、セ・リーグのチャンピオンチームである広島東洋カープに対して、パ・リーグ代表チームとして、最終目標である『日本一』にむけて、選手たちが本当によく頑張ってくれたと思っています。日本一を勝ち取りたいという思いをコーチの皆さんや選手たちとも確認しあい、戦い続けたことで、苦渋の決断や選手に苦しい思いをさせてしまうなど負担を掛けることも数多くありました」と振り返る。
だが、最後は日本一となり、笑顔でシーズンを締めくくった。「日本一を果たしたときに、選手みんなや周りの人たちが本当に喜んでくれ、みんなで1つになって戦うことができて本当に良かったなと思いました。今年ほどたくさんの人の関わりと頑張りがあってチームが成り立っている事を実感したことはありませんでした。球団職員・チームスタッフの皆さんにも感謝しております」と感謝。「他にも、受賞にふさわしい監督・選手がいるなかで選んで頂けたのは本当に光栄なことだと思いますが、この賞はチームに頂いた賞だと思っています」と、チームを代表しての受賞である考えを明かした。
就任5年目を迎える来季は、3連覇がかかっている。よりハイレベルな戦いを続けながら、「来シーズンも、そしてこれからも、この栄誉ある賞に恥じることのないよう、微力ながら野球界に貢献して行きたいと思います」と誓った。
(Full-Count編集部)