ダルビッシュ有の次回登板はレッドソックス戦 現地メディアは“因縁”の元女房役と対戦に注目
昨シーズンの女房役、ピアジンスキーと対戦
レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)が元女房役との対戦を心待ちにしている。エース右腕の次回登板は、9日午後7時5分(日本時間10日午前9時5分)開始のレッドソックス戦に決定。レッドソックスには昨年、コンビを組んだA・J・ピアジンスキー捕手が所属しており、地元紙ダラス・モーニング・ニュースは2人の対戦にスポットを当てた記事を掲載した。
ダルビッシュは昨年、ピアジンスキーと17試合でコンビを組み、6勝5敗、防御率2・80の成績を残した。
敵地でのアストロズ戦では2度に渡って快挙にも迫っている。
シーズン初登板だった4月2日の試合では、完全試合まであと1人に迫りながら中前打を許した。さらに、8月12日の一戦では6回2死まで完全ペースで試合が進んでいたが、微妙な判定で四球となり、初の走者を出してしまう。すると、ピアジンスキーが球審に猛抗議し、退場処分になるという”事件”も起きた。
この2試合の結果を見ても分かるように、2人のコンビは良好に見えた。しかし、9月4日のアスレチックスで衝突。試合中にマウンド上で激しく口論した場面は、地元メディアなどでも大きく取り上げられた。
ピアジンスキーは元々、「メジャーで最も嫌われている選手」として有名だったが、シーズン終盤になって悪影響が出てしまった。ダルビッシュはその後、シーズン終了までに5試合に登板したものの、2番手捕手のジョバンニ・ソトがマスクをかぶるようになり、ピアジンスキーとのコンビは最後まで復活しなかった。いわば”因縁の相手”だ。
もっとも、7日に取材に応じたダルビッシュは「僕たちの間にはいろいろなことがありましたが、全体的にはとてもうまくいってました」と通訳を介して話したという。そして「とても楽しみにしています」と”前妻”との対戦に心を躍らせている様子だ。
レッドソックスには、メジャー1年目の2012年にコンビを組んだマイク・ナポリも所属している。かつての女房役が2人もいるという偶然は滅多にないことだろう。さらに、元チームメートの上原浩治、同い年の田澤純一と日本人投手との縁も深い。間違いなく注目の一戦となる。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count