ヤンキースOB殿堂選手がマチャドのプレー姿勢に疑問「ここでの期待値は高い」
ワールドシリーズMVP2度のジャクソン氏「全力疾走に才能はいらない」
ストーブリーグ真っ只中のメジャーだが、今オフのフリーエージェント(FA)市場には注目選手が目白押しとなっている。中でも、去就に注目が集まるのが、契約が10年3億ドル(約337億円)にも達するであろうと予測されるブライス・ハーパー外野手(ナショナルズFA)とマニー・マチャド内野手(ドジャースFA)の2人だ。今オフは大型補強に乗り出す決意を見せているフィリーズやヤンキースが移籍先の有力候補と見られているが、1977年にオリオールズからヤンキースへFA移籍した経験を持つ殿堂選手が、地元紙「ニューヨーク・デイリーニュース」で手厳しい発言をしている。その殿堂選手とは、通算563本塁打、228盗塁を誇るレジー・ジャクソン氏だ。
アスレチックスで長らくプレーした後、オリオールズを経てヤンキース入りしたジャクソン氏は、名門のピンストライプを身にまとい、ニューヨークのファンの前でプレーすることについて「ここでの期待値は高い。最も過酷な環境だ」と告白。ニューヨークはメディアが手厳しく、辛口であることでも有名で、「記者たちについて不平を言うタイプの選手は、ここに来るべきではない。初年度は本当に辛かった。言うべきではないことも言ってしまったり。新参者にとってみれば、全くもって新しい世界なんだ」と、慣れるまでに時間が掛かったことを明かしている。
ジャクソン氏が眉をひそめたのは、マチャドが今季ポストシーズンで“卑劣”な行為を繰り返したことだ。また、マチャドが凡打に倒れた打席で一塁まで全力疾走しないことも問題視し、「私はかなりいい選手だったが、それでも毎打席全力疾走した。速く走るには才能が必要だが、全力疾走に才能はいらない。努力は誰もできることだ」と話したそうだ。また「ここ(ニューヨーク)はプレーするのが厳しい場所」だとし、「スペシャルな選手だけがここに残れる」と生半可な気持ちではヤンキースの一員として戦えないことを強調したという。
記事によれば、ヤンキースのオーナーであるハル・スタインブレナー氏は、プレーオフでマチャドが繰り返した行為について「マチャドから十分な説明が必要だ」と話し、ジャクソン氏同様に正々堂々と全力を尽くさない姿勢に疑問を呈しているという。マチャドのヤンキース入りには逆風が吹いているようにも見えるが、果たしてどんな結末を迎えるのだろうか。
(Full-Count編集部)