ロメロ&マレーロ不振が大誤算、痛いアルバースの離脱…オリックスの助っ人を診断
アルバースは6月末までに9勝も、勝負の夏場に故障で離脱
22年ぶりのリーグ優勝、そして4年ぶりとなるクライマックスシリーズ進出を狙った2018年のオリックス。一時は3位を争いAクラス入りも見えていたが、7月に8連敗を喫するなど、夏場に失速し上位との差は大きく開いた。結果、3位の日本ハムと8ゲーム差と大差をつけられる4位に終わった。
クライマックスシリーズ進出を逃し、シーズン終盤には福良淳一監督が球団からの続投要請を固辞して辞任。福良監督の腹心であった西村徳文ヘッドコーチが新監督に就任し、来季の舵取りを任されることに。福良監督はフロント入りし、育成統括ゼネラルマネージャーに就任した。
苦難のシーズンとなったオリックスだが、その一因として期待されていた外国人助っ人の大不振が挙げられる。特に打線の核として期待されていたロメロ、マレーロの2人が揃って期待を裏切る結果となった。
昨季26本塁打を放ったロメロだが、今季は開幕から打率1割台から2割台前半で低迷。夏場には右脇腹の故障で離脱するなど、119試合の出場にとどまり、打率.237、25本塁打とふるわなかった。
昨季、途中加入ながら20本塁打を放ったマレーロも、序盤、本塁打こそ放っていたが、打率は2割前後と不振。その後も調子が戻らず、シーズン中に5度も登録を抹消に。68試合の出場に終わり、打率.201、本塁打は昨季を下回る11本塁打に終わった。
唯一、今季のオリックスで収穫となった救世主はアルバース。開幕ローテに入ると順調に白星を積み重ね、6月までにチームトップの9勝をマークした。だが、その後は腰痛のため出場選手登録を抹消となり、復帰することなくシーズンは終了。19試合で9勝2敗、防御率3.08という好成績だっただけに、終盤戦の不在が痛かった。
ローテの柱として期待されたディクソンは開幕から2か月半にわたり白星なし。好投しても援護に恵まれない試合などもあり、今季初勝利をあげたのは、7月1日の日本ハム戦、10試合目の先発だった。結局、18試合に先発して4勝6敗。17先発のうち10試合でクオリティースタートを達成しており、 防御率も3.55と、そこまで悪いものではなかった。
シーズン途中に加入したローチは11試合で2勝、防御率5.01。5回持たずに降板する試合も多く、苦しい台所事情を救うほどの活躍はできなかった。
【オリックスの今季助っ人成績】
アンドリュー・アルバース投手
19試合9勝2敗0セーブ0ホールド 114回 83三振 3.08
ブランドン・ディクソン投手
18試合4勝6敗0セーブ0ホールド 99回 84三振 3.55
ドン・ローチ投手
11試合2勝3敗0セーブ0ホールド 50.1回 19三振 5.01
ステフェン・ロメロ外野手
119試合443打数105安打25本塁打63打点 .237 OPS.765
クリス・マレーロ内野手
68試合219打数44安打11本塁打26打点 .201 OPS.697
(Full-Count編集部)