ヤンキース先発補強候補を地元メディアが格付け 菊池雄星もランクイン
サバシア再契約、パクストン獲得も「もう1人大物先発が加入する可能性あり」
今季ヤンキースはア・リーグ地区シリーズで宿敵レッドソックスに1勝4敗で敗退した。来季こそ2009年以来遠ざかっている世界一を手に入れるため、今オフ最大の課題とされる先発ローテの補強では、マリナーズとの大型トレードで左腕ジェームス・パクストンを獲得。今後もさらなる投手補強が予想されている。米メディアでは、ピンストライプの名門球団が補強候補にリストアップしていると目される投手陣を格付け。西武の菊池雄星投手が8位に登場する一方、格付け首位のサイ・ヤング賞左腕の獲得に成功した場合、田中将大投手が先発4番手になることが予想されている。
「ヤンキースの先発補強候補9人の格付け」と特集したのは、ニュージャージー州最大のニュースメディア「NJ.com」だった。
ヤンキースはプロスペクト3人と引き換えに、マリナーズから左腕パクストンを獲得。パクストンは今季5月8日の敵地ブルージェイズ戦でノーヒットノーランを達成するなど、28試合に先発して11勝6敗、防御率3.76の活躍を見せた。メジャー6年で102試合に先発し、41勝26敗、防御率3.42という上々の成績を挙げている。パクストンの前には、ベテラン左腕CC・サバシア投手と再契約。セベリーノ、田中、グレイと合わせ、先発ローテを担う5投手は揃った。
だが、記事では「ヤンキースはジェームス・パクストンとCC・サバシアだけで満足しない様子だ。それは、FAかトレードを通じて、もう1人大物先発投手が加入する可能性があることを意味している」と報じている。そして、「才能とインパクト」を基準に獲得候補を格付け。堂々のNO1にランク付けされたのは、インディアンスの右腕コーリー・クルーバー投手だった。
2度のサイ・ヤング賞受賞歴を誇る32歳右腕について「トレードで代償を支払うに値する」と高評価しながらも、「30歳を越えた投手1人に、さらに有望な若手選手を複数放出することを考えると、ヤンキースには高額過ぎるかもしれない」と分析。それでも「2019年にサイ・ヤング勝獲得の可能性も。疲れ知らず」と最高評価で、もし獲得に成功すれば「クルーバー、セベリーノ、パクストン、タナカのカルテットがメジャー最高の4人と考えるのは、そこまで常識外れなことではない」と、今季ローテ2番手だった田中が4番手になる可能性も示唆した。
格付け2位はノア・シンダーガード(メッツ)、3位はパトリック・コービン(ダイヤモンドバックスFA)、4位はカルロス・カラスコ投手(インディアンス)、5位はチャーリー・モートン(アストロズFA)、6位はJA・ハップ投手(ヤンキースFA)、7位はダラス・カイケル投手(アストロズFA)、8位に菊池の名前が挙がった。
9位はネイサン・イオバルディ(レッドソックスFA)が入ったが、ここで格付けされた9投手のうちヤンキースと契約を結ぶ投手が現れるのか。今後、ヤンキース首脳陣がどんな動きを見せるのか、しばらく目が離せなそうだ。
(Full-Count編集部)