マリナーズ、若手有望株狙いで名手カノを放出!? NY2球団にGMが接触か
傘下マイナーに抱える若手戦力は30球団最低評価
今オフも積極的に戦力を動かしているマリナーズのジェリー・ディポトGM。正捕手だったマイク・ズニーノをレイズ、先発左腕ジェームス・パクストンをヤンキースへ、それぞれトレード放出したが、今度は二塁の名手ロンビンソン・カノのトレードを画策しているという。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が伝えている。
36歳のベテラン二塁手カノは、球宴8度選出、球宴MVP受賞、ゴールドグラブ賞2度、シルバースラッガー賞5度などの実績を持つ。2005年にヤンキースでデビューし、9年を過ごした後、2013年オフにマリナーズへFA移籍。10年2億4000万円(約272億6200万円)という超大型契約を結び、2023年まで契約を残す。だが、今季はMLB禁止薬物規定に違反し、80試合の出場停止処分を科され、80試合の出場にとどまった。
記事によれば、ディポトGMの就任以来、オフは毎年積極補強に努めてきたマリナーズは、トレードなどで若手有望株を放出。米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」は、マリナーズ傘下マイナーの若手戦力を30球団ワーストと評価しているという。
ディポトGMは若手有望株を獲得するために、高額ベテランのトレード放出に積極的で、カノについても古巣ヤンキース、メッツのニューヨーク2球団とすでに接触したと伝えられている。記事によれば、ヤンキースとは不良債権となっているジャコビー・エルスバリー外野手との交換トレードの可能性を話したが実を結ばず。メッツには若手二塁手ジェフ・マクニールがおり、現実的とは言えなかったようだ。
さらに、カノの契約には全球団に対するトレード拒否権が含まれているため、実際にトレードが実現するには数々のハードルを越えなければならなそうだ。
来年ベテラン二塁手はマリナーズの一員として日本開幕戦でプレーするのか。あるいはディポトGMが辣腕を奮うのか。今オフのシアトルは忙しい日々が続きそうだ。
(Full-Count編集部)