ヤンキースGMが田中将大に慎重な姿勢 キャンプは「抑えめで始めることに」
NY紙「田中に対しては慎重を期す価値がある」
メジャー3年目を迎えるヤンキースの田中将大投手に関して、ブライアン・キャッシュマンGMが慎重な始動を促す姿勢を見せている。米ニューヨーク・ポスト紙が報じている。
田中は目前に控えるキャンプインに向けて渡米。このタイミングで同紙は「ヤンキースのマサヒロ・タナカに対する危機管理はすでに始まっている」との見出しで特集記事を掲載。田中自身はオフの間、大きな問題なくきているが、「過去2年でいずれも故障者リスト入りし、右肘の骨棘除去のための手術も受けた田中に対しては、慎重を期す価値があるだろう」と指摘している。
記事ではキャッシュマンGMのコメントも紹介。「用心するため、キャンプに関しては少し抑えめで始めることになるだろう」と語り、「彼はもしかしたらキャンプでのブルペン入りも少し後になるかもしれない、ただ彼は健康であり、何も問題はない」と付け加えている。
ヤンキースの主力投手はキャンプ初日にブルペン入りするのが慣例。その年の先発ローテ候補が並び、豪華な顔ぶれが揃う。それだけに、キャッシュマンGMのコメントからは田中に対する慎重な姿勢が読み取れる。
同GMは記事の中でア・リーグ東地区を勝ち抜くには先発ローテーションの故障回避が最優先としており、「我々にとって、それが王国への鍵だ」ともコメントしている。その柱と目される27歳右腕。過去2年は2桁勝利(2014年13勝、2015年12勝)を挙げたものの、規定投球回に届かなかった。今季こそシーズンを通してチームを牽引できるか。メジャー3年目の飛躍が期待される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count