トラウト去就は来季チーム成績次第!? 20年オフにFAなら最大679億の契約も
2020年限りでエンゼルスとの契約が切れるトラウト、米メディア分析「補強に失敗したら…」
大谷翔平投手が加入したエンゼルスを今季も力強く牽引したマイク・トラウト外野手。3度目のMVPこそ手にすることはできなかったが、今季は打率.312、39本塁打、79打点をマーク。リーグトップの122四球を選び、出塁率.460、OPS(出塁率+長打率)1.088も1位と堂々たる成績を残した。
トラウトは球団と2020年までの契約を結んでいるが、米メディアは今オフの補強、そして来季のチーム成績次第ではチームを去る可能性があることを指摘している。
「エンゼルスがオフシーズン(の補強)に失敗したら、5億ドル(約566億円)のFA契約へ向けトラウトが突き進んでしまうことになり得る」
こう見出しを付けて報じたのは米スポーツサイト「ブリーチャー・レポート」。エンゼルスは今季80勝82敗と負け越し、ア・リーグ西地区4位に終わるなど優勝争いから早々に脱落。トラウトはメジャー人生でわずか1度だけしかプレーオフに進出したことがないという事実に言及し、来季もプレーオフを逃すことになれば、現在の契約が満了する20年オフに「(代償として)トラウトを失うことになり得る」と忠告している。
また記事では、今オフにドジャースからFAとなったマニー・マチャド、ナショナルズからFAのブライス・ハーパーが約4億ドル(約453億円)の記録的な契約を結ぶことになり得ると予測しているが、トラウトがFA市場に出れば「それら(ハーパーやマチャド)の数字は、記録として長くは続かないことになるだろう」とレポート。米ヤフースポーツのジェフ・パッサン氏が非公式で行った調査では、トラウトがFAとなれば「可能性として6億ドル(約679億円)という金額を打ち出した人物もいた」と、天文学的な契約になる可能性があることを伝えている。
その前にトラウトとの契約延長にこぎつけたいエンゼルス。流失させないためには先発ローテ、ブルペン陣の強化、捕手をFAで獲得するなど今オフに多くの補強が必要だという。球団は2020年までにトラウトとの契約延長交渉を行うとしているが「けれども、彼らが今オフシーズンに(補強で)大きな勝負にでない限り、それはただの夢物語なのかもしれない」と締めくくっている。
大谷が一目を置くエンゼルスのスーパースターは2020年オフまでにどのような決断を下すのか。チームが残り2シーズンで低迷するようなことがあれば、契約満了でエンゼルスを去る可能性は高そうだ。
(Full-Count編集部)