ハム谷口は200万円減の1300万円 背番号「4」の来季は「結果で球団にお返しを」
背番号4は「守備の人というか信頼される選手のイメージ」
日本ハムの谷口雄也外野手が3日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、200万円ダウンの1300万円でサインした(金額は推定)。背番号4を背負う来季、球団への恩返しを誓った。
右膝の故障から完全復帰への足がかりをつかんだ。9月29日、昨年3月の右膝前十字じん帯手術後初めて1軍に昇格。6試合に出場して、6打席に立ち、右翼の守備にも就いた。「何とか18年シーズン中には(1軍に)戻るんだという目標を立てていた中で、最後打席に立つこともできたので、これを来年につなげたいです」と前を向く。
オフの課題として真っ先に挙げたのは「自分の体を知ること」。故障前のスピードやキレを求める中で、肉離れや股関節痛など他の箇所に不具合が出ることがあったという。「頭と体がなかなか思うように一致しないもどかしさはありました。早く今の自分の体の状態で、プレーにすんなり入れるようにしたいなと思います」と語った。
来季は背番号がこれまでの「64」から「4」に変わる。「まさか自分がプロ野球の世界で一桁の番号をつけるイメージをしていなかったので、何とか結果で球団にお返ししたいと思います」と意気に感じている。「4」は過去に飯山裕志(現日本ハムファーム内野手日コーチ)や奈良原浩(現中日1軍内野守備コーチ)が付けた番号で「守備の人というか、信頼される選手のイメージがすごく強い。この番号の重みを知り、先輩たちに敬意を持ちながら『谷口、4番で良かったね』と早く言われるように頑張りたいと思います」と話した。
来季は「野球選手をやっている以上、頭から出るのが目標なので、そこにこだわりを持つこと」と熾烈な外野手争いに真っ向から挑む覚悟だ。具体的な目標数値について今は敢えて設定していない。「僕自身2年間のベースがないですし、16年とはメンバーもガラッと変わっていて、あまり想像できないので。帯同していく中で数字が出てくれば、もっともっと意欲的になると思う」。目の前の打席に集中して、数字を積み重ねていく。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)