アスレチックスのドラ1が異種目“二刀流”に色気 「両方ともプロでプレーを」
オクラホマ大で中堅手とQBを務めるカイラー・マレー選手
エンゼルスの大谷翔平投手が旋風を巻き起こし、一躍“二刀流”が脚光を浴びるようになった2018年。だが、アメリカには野球と異競技での“二刀流”として注目を集めるスーパースター候補がいる。それがオクラホマ大学のカイラー・マレーだ。
カイラー・マレーはMLBのアスレチックスからドラフト1巡目(全体9位)で指名された有望株。大学では主に中堅手を務め、2018年は公式戦51試合で打率.296、10本塁打47打点の成績を残している。
その一方でマレーはオクラホマ大アメフト部のクォーターバックとしてもプレーし、今季パスで4053ヤード、ランで892ヤードを稼ぎ、51のタッチダウンを決め、大学アメフト界の最優秀選手に与えられる「ハイズマン賞」に輝いた。
野球とアメフト。米4大スポーツのうちの2つの将来を有望視されるマレー。アスレチックスから1巡目指名を受けた当初はメジャーリーガーとしてキャリアを歩むとしていたが、ここに来て“二刀流”としてプレーすることに再び意欲を見せているようだ。
米ヤフーポーツは「アスレチックスのプロスペクトであるカイラー・マレーがMLBとNFLでプレーしたいと発言」として記事を掲載。本人の「アメフトと野球両方ともプロでプレーしたい」とするコメントを紹介した。
すでにマレーはアスレチックスと契約金466万ドル(約5億3000万円)の契約にサインしている。だが、記事では「マレーがこの発言をしたのは、アスレチックスと466万ドルの契約ボーナスにサインし、彼の代理人スコット・ボラス氏がマレーは約束を果たすと言った翌日であった。ボラス氏はマレーがアスレチックスのスプリングトレーニングに参加すると完全に思っているが、それが彼のアメフトのキャリアが終わることだとは限らない」と指摘している。
記事の中ではマレーのことを「大学アメフトで圧倒的な存在であり、NFLドラフトにおけるストックは上がり続けている」と言及。アメフト解説者のトッド・マクシー氏の「カイラー・マレーは1巡目指名になるだろう。(アメフト)リーグも変化している。より素早さが求められるようになり、その点で彼はトップレベルだ」とするコメントを紹介し、マレーの“アメフト界”での能力の高さを伝えている。
記事によると、2019年のNFLドラフトの締め切り(大学生)は、1月14日。果たしてマレーは2種目での“二刀流”に挑戦することになるのか。米ヤフースポーツでも「彼の最近の発言の後では、アスレチックスは高額なギャンブルについて考え、心配することになる」とし、今後の動向に注目している。
(Full-Count編集部)