日ハム栗山監督、金子の起用は先発にこだわらず「先入観を持たない方がいい」

日本ハムのユニホームに袖を通した金子弌大(左)と栗山監督【写真:石川加奈子】
日本ハムのユニホームに袖を通した金子弌大(左)と栗山監督【写真:石川加奈子】

固定概念にとらわれない栗山監督の大胆采配「いろんなことを考えている」

 オリックスから自由契約となり日本ハムへの入団が決まった金子弌大投手が10日、札幌市内で入団会見を行った。同席した栗山英樹監督は起用法について「先入観を持たない方がいい」と先発にこだわらない考えを明かした。

 来年3月29日に行われるオリックスとの開幕戦を任せる可能性があるか問われた時だった。栗山監督は「もちろん、そのイメージはありますけど、僕がやらなきゃいけないのはそこではなくて、日本一になった瞬間にマウンドにいてもらう。そっちの方が大事なので。最後のところに、ファイターズに来て良かったという姿で立ってもらう。それが僕の使命。そのイメージははっきりあります」と語った。

 沢村賞や最多勝、最優秀防御率など先発として数々のタイトルを獲得した120勝右腕の加入を最大限生かすために、知恵を絞っている。「いろんなことを考えている。新しい形があるかもしれない。どこでもできると思うんだよ。先発は大事。でも、それだけじゃないかもしれないから。変に先入観を持たない方がいい。もっと幅が広がる」と話した。

 金子自身も先発にこだわってはいない。「元々思っていることなのですが、先発にこだわりはないので。栗山監督に言われたところで投げたいと思っています」と新天地で新たな役割に挑戦することもいとわない。

 栗山監督は日本一になった16年には、大谷翔平投手(現エンゼルス)を「1番・投手」で起用し、抑えの増井浩俊投手(現オリックス)を先発に配置転換した。固定概念にとらわれない大胆采配で大逆転優勝を飾った実績があるだけに、金子の起用法についても注目される。

(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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