阪神新助っ人ジョンソンはどんな投手? 制球安定、セットアッパーに最適
米国時代のデータから探る、セットアッパー候補の実力は?
阪神は来季の新戦力としてピアース・ジョンソン投手を獲得した。今季、ジャイアンツで37試合に登板した27歳の右腕は、一体どんな選手なのか。米国時代のデータから探ってみよう。
身長188センチ、体重90キロの右腕は昨季、カブスでメジャーデビュー。しかし、1試合の登板で9月に事実上の戦力外となると、ウェイバー公示を経てジャイアンツに移籍。今季は開幕メジャーを勝ち取り、シーズン中はマイナーとの行き来を繰り返しながら、全て救援で37試合に登板し、3勝2敗1ホールド、防御率5.56の成績を残した。
今季は43回2/3を投げて36奪三振、22四球、5被弾、38被安打、5被弾、27失点。救援として奪三振率は決して高くないが、四球を連発して崩れるタイプでもなさそうだ。
米データサイト「Baseball-Reference.com」によると、右打者に被打率.245、被出塁率.318、被長打率.459、被OPS(出塁率+長打率).777、一方で左打者には被打率.222、被出塁率.333、被長打率.349、被OPS.683。右投手でありながら、左打者をより抑えているという傾向が見えてくる。ただ、右打者は計111打席で11与四球、左打者は計75打席で11与四球となっているため、被出塁率は左打者の方が高い。
米データサイト「ファングラフス」によると、昨季の球種の割合は50.1%がファストボール(速球)で、21.6%がカットボール、28.3%がカーブ。球速は、直球が平均94.2マイル(約151.6キロ)、カットボールが同90.2マイル(約145.2キロ)、カーブが同81.8マイル(約131.6キロ)となっている。
また、今季は3Aでもすべて救援で17試合に投げており、防御率3.57という成績を残している。22回2/3を投げて15安打、10失点(自責9)、30奪三振、10四球。やはり、コントロールは安定しているようだ。左打者に被打率.200、右打者には被打率.170。3Aでは左打者のほうが高くなっているが、被打率自体が.183と非常に低い。
ジョンソンが実力をしっかりと発揮すれば、ドリスにつなぐセットアッパーのポジションを安心して任せることができそうだ。
(Full-Count編集部)