プロ野球選手61.9%が「引退後に不安」 「会社員」希望が初の1位に
不安な要素は「収入面(生活していけるか?)」が73.7%
日本野球機構(NPB)は10月8日から29日に開催された秋季教育リーグの期間中に、同リーグに参加していた選手に「セカンドキャリアに関するアンケート」を実施し、その結果を13日、発表した。
同リーグに参加していた12球団所属選手265人にアンケートを配布し、無記名による方式で252人から回答を得た。そのうち、「引退後の生活に不安を持っているか?」という設問に対し、61.9%の156人が「不安がある」と回答。若手が主体の参加者という条件付きにはなるものの、過半数以上の選手が引退後の生活に不安を抱えていることが浮き彫りとなった。
「不安がある」と答えた回答者に対し、その不安要素を問うた設問に対しては「収入面(生活していけるか?)」が73.7%の115人、「進路(引退後に何をやっていけばいいか?)」が67.9%の106人、「野球を離れることによる『やりがい』の喪失」が8.3%と続いている。
引退後に「やってみたい」職業は「一般企業での会社員」が15.1%と最も多く、「大学・社会人の野球指導者」が12.3%、「社会人・クラブチームで現役続行」が11.5%などと続いた。これまで5年連続で1位だった「高校の指導者」は4位となり、昨年度はランク外だった「一般企業での会社員」が初めて1位となり、選手たちの考えが変化してきていることを伺わせる結果となった。