ダルビッシュが強打線相手に4勝目 敵将も「対戦するのが難しい投手」と脱帽
ユウ・ダルビッシュがトラ軍団を手なずけた
レンジャーズのダルビッシュ有投手が22日、強打線を誇るタイガースを相手に、今季4勝目(2敗)を挙げた。この日は速球のコントロールが落ち着かないながらも、7回を投げて6安打3四球6奪三振2失点とする好投。打線の援護にも助けられて、チームを5月8、9日以来の2連勝へ導いた。
地元紙ダラス・モーニング・ニュース紙の電子版では、「ユウ・ダルビッシュがトラ軍団を手なずけた」との見出しで、好投ぶりを紹介している。実は、この日コンビを組んだ捕手ヒメネスは、春キャンプ終了間際にレンジャーズ入りし、すぐに傘下3Aに送られた選手。メジャー昇格を果たしたのも2日前のことで、ダルビッシュの球は一度も受けたことがなかった。
それでも、ダルビッシュは「すごく人間的にもいいですし、僕の好きなようにやってくれるってスタイルでやってくれたんで、すごく投げやすかったです」とコメント。ワシントン監督も「いいコンビだったと思う」と、次回もヒメネスを女房役とすることを示唆した。
敵将のオースマス監督は「対戦するのが難しい投手。絶好調でない時ですら、非常に効果的なピッチングをすることができる」と脱帽した。
また、この日、レンジャーズ主砲のフィルダーが、ヘルニアを患っている首を手術するため、今季絶望になることが明らかになった。さらに、右肩の負傷からの復帰を目指していた期待の新人二塁手プロファーが怪我を再発し、復帰までさらに3カ月を要することも判明した。暗いニュースが続く中、ダルビッシュの好投が唯一の明るいニュースだったのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count