日ハム元監督ヒルマン氏がMLB監督要請の秘話明かす 「簡単な決断でもあった」

2016年にはアストロズでコーチを務めていたトレイ・ヒルマン氏【写真:Getty Images】
2016年にはアストロズでコーチを務めていたトレイ・ヒルマン氏【写真:Getty Images】

米メディアのロングインタビューで明かす

 来季からマーリンズの1塁コーチを務める日本ハム元監督、トレイ・ヒルマン氏のロングインタビューが、米スポーツメディア「ザ・リンガー」に掲載された。ヒルマン氏は日本ハムの後、MLBでロイヤルズ監督などを歴任し、近年は韓国プロ野球(KBO)のSKワイバーンズを優勝に導いた。日米韓3か国のプロ野球監督を歴任した唯一の存在である名将は日本ハム監督を引き受けた時の裏話、また監督をつとめた各国の野球事情について語っている。

 2003年~07年までの5年間、日本ハムの監督をつとめたヒルマン氏だが、インタビューでは同時期にレンジャーズから監督就任の誘いを受けていたことを明かしている。長年ヤンキース傘下のマイナーで監督をつとめていた同氏は、ヤンキースと日本ハムの業務提携の関係で日本での監督オファーが来たが、レ軍の首脳陣とも面談を行っていた。

 本人もMLBの監督に興味があり、しかもテキサス在住。レンジャーズは地元球団とあって、日本ハムに契約破棄が可能かどうか打診したが、日本ハム側は受け入れなかった。レ軍が正式オファーに至らなかったこともあり日本ハムの監督就任が決まったという。

 記事の中で、ヒルマン氏はその事情について「2年契約で母国を離れることと、故郷に戻りメジャーリーグの球団の監督になれる可能性について、感情的観点から考えれば難しくもあったが、簡単な決断でもあった。なぜなら、すでに約束していたからだ」と話している。

日本野球に完全にはなじんでいなかった06年の日本一

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