イチロー、将来的な日本球界復帰はなし!? 「日本でやることはないと思います」

イチロー杯閉会式で子どもたちにメッセージを送ったマリナーズ・イチロー【写真:福谷佑介】
イチロー杯閉会式で子どもたちにメッセージを送ったマリナーズ・イチロー【写真:福谷佑介】

イチロー杯の大会長として閉会式出席「51(歳)までできたらいいけど…」

 マリナーズの会長付き特別補佐を務めるイチロー外野手が23日、故郷である西春日井郡豊山町で行われた「第23回イチロー杯争奪学童軟式野球大会」の閉会式に出席した。毎年恒例となったオフのイベントで「日本でやることはないと思います」と将来的な日本球界復帰には否定的な考えを明かした。

 今季、6年ぶりに古巣のマリナーズに復帰したイチロー。5月3日にはメジャー出場選手登録から外れ、現職に就いた。それ以降も変わらずにチームの試合前練習に参加するなどトレーニングを積み、その一方でチームメートやチームをサポートしてきた。

 恒例の大会長挨拶では、ゲームに出られない中、黙々とトレーニングを続けてきた経験を振り返り、「自分ができると思ったことが必ずできるとは限らない。だけど、自分でできないと思ってしまったら、それは絶対にできない」と力説。「できないことはもちろんあるんだけど、自分の中で自分の可能性を決めないでほしい」と子供たちに伝えた。

 さらに、質疑コーナーでは野球少年から「高校卒業後にプロに行きますので、イチロー選手と対戦したいので、それまでプレーしてくれていますか?」との質問が飛んだ。思わず苦笑いを浮かべたイチローは「僕が日本でやることはないと思います」と回答。会場から笑いが起こる中、「僕はできるだけ頑張ります。でも、チームスポーツだからね。メンバーに入れるかどうかはチーム状況にもよるからね」として、「12歳? 難しいかもしれないね。51(歳)までできたらいいけどな」と続けた。

 来春の3月20日、21日にはマリナーズとアスレチックスの開幕戦が東京ドームで開催されることが決まっており、マリナーズはイチローをそこに選手として帯同させる方針。早ければ、年内にもマリナーズと再契約を結ぶ予定となっている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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