巨人は大型補強も内海流出、鷹は補強ゼロで終了? 12球団補強の進捗は…

人的補償で西武へ移籍した内海哲也【写真:荒川祐史】
人的補償で西武へ移籍した内海哲也【写真:荒川祐史】

FA選手の補償も、広島から巨人に移籍した丸の補償を残すのみ

 2018年も残り1週間を切り、いよいよ2019年も目前に迫ってきた。平成最後のプロ野球界は、広島がセ・リーグ3連覇を果たし、パ・リーグは10年ぶりに西武が制覇。だが、ソフトバンクがクライマックスシリーズ、日本シリーズと勝ち上がり、2年連続で日本一の座に立った。

 シーズンオフに入り、各球団は来季に向けての戦力編成を着々と進めている。FA市場では丸佳浩外野手と炭谷銀仁朗捕手が巨人へ、浅村栄斗内野手が楽天へ、西勇輝投手が阪神へと移籍が決まった。炭谷の人的補償として巨人の生え抜きだった内海哲也投手が西武、西の人的補償として竹安大知投手がオリックスへと、それぞれ移籍。浅村の補償は金銭となり、残るは広島から巨人へ移籍した丸の補償だけとなっている。

 各球団から続々と発表されている来季の戦力補強。まだ動きが伝えられているところもあるが、現時点で12球団の補強の進捗具合はどうなっているのだろうか。ドラフトで指名されたルーキーたちを除き、各球団が発表した補強は以下の通りとなっている。

◯セ・リーグ
【広島】
カイル・レグナルト投手(メッツ傘下)
菊池保則投手(楽天からトレード)
ケーシー・ローレンス投手(マリナーズ)

【ヤクルト】
寺原隼人投手(ソフトバンク戦力外)
スコット・マクガフ投手(ロッキーズ傘下)
アルバート・スアレス投手(ダイヤモンドバックス傘下)
高梨裕稔投手(日本ハムからトレード)
太田賢吾内野手(日本ハムからトレード)

【巨人】
丸佳浩外野手(広島からFA)
炭谷銀仁朗捕手(西武からFA)
中島宏之内野手(オリックス自由契約)
岩隈久志投手(マリナーズ退団)
クリスチャン・ビヤヌエバ内野手(パドレス)
イスラエル・モタ外野手(育成、元ナショナルズ傘下)
レイミン・ラモス投手(育成、レイズ傘下)
山下亜文投手(育成、ソフトバンク戦力外)
上原浩治投手(自由契約→再契約)

【DeNA】
中井大介内野手(巨人戦力外)
古村徹投手(BC富山)

【中日】
エンニー・ロメロ投手(ロイヤルズ)
渡辺勝外野手(育成→支配下)

【阪神】
西勇輝投手(オリックスからFA)
ピアース・ジョンソン投手(ジャイアンツ)
オネルキ・ガルシア投手(中日から自由契約)

 巨人は12球団で最多となる9選手を補強。FA市場で丸と炭谷のW獲りに成功し、パドレスで今季メジャー20本塁打を放ったビヤヌエバやマリナーズを退団した岩隈、オリックスから自由契約となった中島も獲得。オフに自由契約となっていた上原浩治投手とも再契約を結び、ドミニカ出身のモタ、ラモスとは育成契約を締結している。ただ炭谷の人的補償として生え抜きの功労者である内海が西武へ移ることになった。

 セ・リーグで巨人に次ぐ5選手を補強しているのはヤクルト。12月上旬の段階では、ソフトバンクを戦力外となった寺原隼人だけだったが、そこから日本ハムとのトレードを敢行。高梨裕稔と太田賢吾を獲得すると、クリスマスの25日にはマクガフとスアレスの外国人2人との契約を発表した。さらには、ソフトバンクを戦力外となった五十嵐亮太に触手を伸ばしているとも報じられている。

阪神は西、ジョンソン、ガルシアが加入し、マルテ獲得も目前

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