田中将大がホワイトソックス戦で今季7勝目 メジャー初黒星直後に新たな一歩を刻む
6回2/3を5安打1失点でまとめ7勝目を挙げた田中
ヤンキースの田中将大投手がシカゴのUSセルラー・フィールドでのホワイトソックス戦で先発登板し、6回2/3を投げて、5安打1失点の好投で、7勝目を挙げた。
田中は1回裏、先頭のイートンを簡単に追い込み、セカンドゴロに抑えると、変化球を中心に後続をたち、無失点の立ち上がりを見せた。テンポの良い投球にすぐに打線が援護。2回表、イチローのセンター前ヒットなどで1アウト満塁とすると、1番ガードナーが先制の2点タイムリー。ジーターのライト前タイムリーなどで、いきなり4点の援護をもらった。
3回裏、先頭打者のコネルコに珍しく死球を与えてしまう。メジャー移籍後2つ目となる死球だった。続く、テアザも3ボール0ストライクとしたが、四球を出さないのが田中のピッチング。制球を取り戻し、この回も無安打に抑える。その直後、ヤンキースはジーターが3安打目となるヒットで右中間への三塁打を放ち、エルズベリーの打席で相手投手のリエンゾがワイルドピッチ。ジーターがホームインし、1点を追加した。
初ヒットを浴びたのは4回だった。1アウトから左打者のギラスビー。右寄りの守備シフトを敷いていたが、大きく開いた三遊間を破られた。通常ならばショートゴロだった。それでも気持ちを切り替えて、後続を断った。
5回、ラミレスにボテボテの三塁内野安打を浴びて、初めてノーアウトでランナーを出した。しかし、続く強打者コネルコに対して、ツーシームでショート併殺打。注文通りにアウトをとった。危なげなく、勝利投手の権利を手にする。その裏、ジーターが4安打目となるセンター前のタイムリーでまたマー君を援護した。
球数が多くなってきたのは6回だった。9番のフラワーズの打球をレフトのガードナーが正面のライナーにもかかわらず、後逸。ノーアウト二塁にすると、ツーアウト後、ギラスビーは詰まらせたが、レフト前にぽとりと落ちるタイムリー。1点を失った。7回に入り、2つ目の四球を与えたところで、ジラルディ監督が交代を告げた。メジャー移籍後最多の118球、6回2/3、5安打1失点。6奪三振、3四死球。これで防御率は2・29となった。
試合は7対1でヤンキースが勝利。前回で連勝は止まったマー君だが、連敗をすることはなかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count