巨人新助っ人クックの実力は…MLBトップクラスだった全盛期に戻りつつある?
米メディアが高く評価、球速はほぼ回復して平均152キロ「好ましい兆し」
巨人が来季の新助っ人として獲得を発表したライアン・クック投手について、米メディアはメジャーで好成績を残していた全盛期の姿を取り戻しつつあると評価している。新守護神候補が本来の実力を発揮すれば、来季から復帰する原辰徳監督の第3次政権にとって、大きな補強となりそうだ。
クックはメジャー通算236試合に登板し、15勝13敗17セーブ58ホールド、防御率3.58の実績を誇る。アスレチックスに所属していた2012年、2013年には2年連続で71試合に登板し、防御率2点台(2.09、2.54)を記録。その後、不調やハムストリングと肩の故障、右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)などで苦しんでいたが、今季はマリナーズで3年ぶりにメジャーのマウンドに上がり、19試合登板で2勝1敗0セーブ5ホールド、防御率5.29の数字を残した。
一時期はメジャートップクラスのリリーバーだっただけに、実力は確か。問題は、どこまでにその姿に近づけているのかだろう。米最大の移籍情報サイト「MLBトレード・ルーモアズ」は、「好ましい兆し」があると分析している。
記事では、クックの故障歴などに言及。メジャー登板のなかった時期は、リハビリなどに時間を費やしていたと伝えている。そして、今季3年ぶりにメジーのマウンドに上がったことを紹介し、「長期間の離脱を考えると、クックが2018年に記録した平均球速の94.4マイル(約151.9キロ)は好ましい兆しである」と指摘。キャリア平均は94.7マイル(約152.4キロ)だったということから、確かに球速はほぼ全盛期に戻っている。