最速154キロ19歳左腕、ドラ1、驚異の韋駄天…鷹で2019年ブレーク期待の5選手
2年連続日本一も、リーグ2位に終わり巻き返し狙うソフトバンク
2018年、2年連続の日本一に輝いたソフトバンク。とはいえ、ペナントレースでは西武の後塵を拝する2位に終わっており、2019年に雪辱を晴らそうという思いがチーム全体に漂っている。年末に発表された「奪Sh!(ダッシュ!)」というチームスローガンにも、それは如実に現れている。
2年ぶりのパ・リーグ制覇、そして3年連続の日本一。戦力的な穴はさほど見受けられないものの、やはり、チーム全体の底上げは不可欠。2018年はシーズン途中から大竹耕太郎や高橋礼といったルーキーコンビが台頭し、チームを救った。さらにはドラフトで甲斐野央や杉山一樹といった楽しみな新人たちも入団した。彼らの他にも、2019年に台頭が期待される有望株5選手を紹介していこう。
○古谷優人(3年目、19歳)
2016年のドラフト2位で入団した最速154キロ左腕。2017年オフに「胸郭出口症候群」と判明し、投薬治療を続けながら戦った昨季。夏場に1軍昇格を果たしたものの、登板機会がないままに登録を抹消され、デビューはお預けに。ウエスタン・リーグでは好不調の波が激しく29試合に投げて5勝2敗、防御率3.81だったが、自己最速タイの154キロを叩き出すなど、その能力の高さは折り紙つき。
○高橋純平(4年目、21歳)
2015年のドラフトで3球団が競合した右腕も、はや4年目となる。2017年に1軍デビューを果たしたものの、昨季は1年を通して不本意な投球が続いた。ウエスタン・リーグでも26試合に登板して、1勝6敗1セーブ。防御率6.46と結果を残せずに、1軍登板の機会は巡ってこなかった。とはいえ、その潜在能力は一級品。オフにはプエルトリコのウインターリーグに派遣され、その経験を飛躍へ繋げたい。
○田中正義(3年目、24歳)
苦しい時が続く2016年のドラフト1位右腕。5球団が競合し、鳴り物入りで入団したが、苦闘の日々が続いている。昨季は開幕1軍入りを果たし、中継ぎとして10試合に登板。13回2/3でイニング数を上回る15三振を奪ったものの、防御率8.56に終わった。その後は1軍昇格はなかった。150キロを超えるボールは威力十分なだけに、課題を克服し、チームの力となれるか。
○周東佑京(2年目、22歳)
東農大オホーツクから2017年の育成ドラフト2巡目で入団した育成選手。その武器は50メートル走5秒7という俊足で、平凡な内野ゴロを内野安打にしてしまうほど。育成選手ながら、開幕直後からウエスタン・リーグに起用され、90試合に出場。打率は.233にとどまったものの、リーグトップの27盗塁を決め、盗塁失敗はわずかに4つと韋駄天ぶりを発揮した。オフにはプエルトリコのウインターリーグに派遣。打率3割超を記録しており、支配下昇格、1軍での活躍に期待だ。
○川瀬晃(4年目、21歳)
2015年のドラフト6位で加入し、4年目を迎える内野手。昨季は今宮の負傷などで内野が手薄になり、1軍デビューを果たすと、13試合に出場してプロ初安打も記録した。ウエスタン・リーグでも中盤まで打率4割前後をマーク。夏場に失速し最終的には打率.294となったが、成長を感じさせる1人だった。守備の能力は高く、大分商の先輩である西武・源田のような活躍を見せられるか。
(Full-Count編集部)