西武ドラ2渡邉、松坂&菊池の“出世部屋”にも「正直、ピンとこない…」
入寮に際した「こだわりの一品」はネックピローと抱き枕
西武は仕事始めとなった7日、新人選手がそれぞれ若獅子寮へ入寮した。例年、各選手が「こだわりの一品」を持ち込んでの入寮となるのだが、地元の埼玉出身でドラフト2位の渡邉勇太朗投手は「ネックピロー」と「抱き枕」を持ち込んだ。
「ネックピローは、去年、甲子園に出たことで自分が成長できたというのがあるので、その宿泊先に持ち込んでいたマットレスと同じメーカーさんのものを移動用に買いました。抱き枕は中学2年の時から使っています。横向きで寝るので、何かを抱いていないと眠れない」と、それぞれ持ち込んだ理由を明かした渡邉。「かわいいのでUFOキャッチャーでゲットしました」と、5年間愛用している「抱き枕」との運命的? な出会いのエピソードを明かした。
将来性豊かな渡邉が球団から与えられたのは、現中日の松坂大輔投手やマリナーズへの移籍が決まった菊池雄星投手が寮生活を送った“出世部屋”。球団からの期待が感じ取れるが、当の本人は「正直、ピンとこない」とあっけらかんとしたもの。とはいえ「歴代活躍した方々に住むことで、それにあやかって成長していきたい」とも語った。現在建設中の新たな寮が6月に完成予定で、渡邉が最後の利用者となるとを聞くと「最後はビシッと決めたいです。そこが重要。頑張りたい」と意気込んだ。
「(同じ埼玉に住んでいるが)思ったより山が多い。(施設も)思っていたより古い」と周囲の環境に率直な感想を述べた右腕。「練習施設が(寮の)すぐ近くにあるので集中して練習できる。練習するしないは自分次第。環境は気にしないので、環境に左右されることなくやりたい」と、純粋な気持ちで野球と向き合う心づもりだ。
2日後の1月9日から、新人合同自主トレが始まるが「年齢も上の人が多いので、まずはプロの練習についていけるよう、必死にやっていきたい」と語った渡邉。以前の住人である松坂大輔を引き合いに出し「1年目からインパクトを残した方なので、同じようにインパクトを与えられる年にしたい」と、大きな目標を持って、プロ生活の第一歩をスタートさせる。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)