日本ハム宮台が今年初ブルペン入り 初勝利に向け「レベルアップしなきゃいけない」
箱根駅伝で後輩の晴れ姿に「刺激になりました」
日本ハムの宮台康平投手が10日、千葉・鎌ヶ谷で今年初めてブルペン入りした。
マスコミの注目を集める新人合同自主トレを尻目に、2年目を迎えた東大出身左腕がグラウンドを黙々と走る。遠投の後、室内練習場に移動すると、ブルペンで力強いボールを投げ込んだ。捕手を立たせて35球。2月1日のキャンプインに向けて「いい状態で入りたい」と今後は4日に1回のペースでブルペンに入り、状態を上げていく。
ルーキーイヤーの昨季は8月23日のソフトバンク戦でプロ初登板初先発。4回2/3を投げて4安打2失点と好投したが、股関節を痛めて戦線離脱した。故障後は「足を強く使えるように」と臀部を重点的に鍛えてきた。「フォームは変わっていませんが、股関節を粘って使うように意識を変えました」と言う。手応えは上々で「これからブルペンで実感すると思います」と自身のボールの変化を楽しみにしている。
年明け早々、大きな刺激を受けた。関東学生連合の一員として箱根駅伝1区を走った東大の近藤秀一(4年)の存在だ。東大生として14年ぶりの快挙を果たした後輩の晴れ姿を見ようと、当日は大手町に駆けつけ、東大の応援ブロックで声援を送った。「元々、実力のある選手。(タイム的に)本人は悔しかったでしょうが、刺激になりました」とその激走を目に焼き付けた。
次は宮台の番だ。「1年経って環境には慣れましたが、僕はまだ2軍選手。1軍で通用していないので、レベルアップしなきゃいけないです」とやるべきことは分かっている。今季目標に掲げる「初勝利」へ一歩ずつ歩を進める。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)