MLBドラ1はアメフトでもドラ1候補 アスレチックスが二刀流アスリートを説得も…
野球とアメフトで活躍のマレー、昨年のMLBドラフト1巡目も「NFLドラフト宣言の予定」
野球とアメフトの二刀流で、その進路に大きな注目が集まっているアスレチックスの2018年ドラフト1巡目(全体9位)、カイラー・マレー外野手。野球ではドラ1指名を受けた逸材ながら、QBとして大学アメフト界の最優秀選手に与えられる「ハイズマン賞」にも輝いたスーパーアスリートだ。
ドラフト指名後、アスレチックスと契約して野球1本に絞ることを明かしていたマレーだが、その後、NFLとの“二刀流”にも意欲を見せ始めた。しかし、アスレチックスは野球を選ぶように説得しているという。MLB公式サイトは「アスレチックスがマレーに野球を選ぶよう説得する」とのタイトルで特集を掲載している。
記事では「2種目のアスリートであるカイラー・マレーは、月曜日の締め切り前にNFLドラフト宣言をする予定であり、アスレチックスでの野球のキャリアが不透明になっている。アスレチックスは昨年6月のMLBドラフトの1巡目でこの21歳を指名した」と現状について説明。なぜ、このように事態になってしまったのか。
MLB公式サイトは、ここまでの経緯を説明。マレーは昨年、アスレチックスからドラフト1巡目指名を受け、466万ドル(約5億円)の契約ボーナスも手にしている。そのうえで、マレーはアスレチックスからもう1シーズン、大学でアメフトをやることを許可されたが、このラストシーズンで大爆発。記録的な活躍でハイズマン賞を受賞し、アメフトでもドラフト1巡目指名を受けるとみられている。MLBのドラフト前には現在ほどアメフトの評価は高くなかったため、アスレチックスがもう1シーズンのプレーを許可したことで、皮肉な展開となってしまった。
記事によると、アスレチックスのビリー・ビーン編成本部長とデビッド・フォーストGMは、13日(日本時間14日)にダラスでマレーと面談し、野球を選ぶように試みたという。しかし、NFLドラフト宣言という決断は変わない可能性が高いようだ。
「マレーは人生の選択に直面している。アスレチックスでのキャリアを諦めるのであれば、契約ボーナスを返還しなければならない。球団は今年6月のMLBドラフトで補償を受けることはできない。しかし、オークランドは彼のプロ野球の権利を保持することができ、彼はフットボールで良い結果を出せなかった場合、アスレチックスでプレーすることが可能である」
複数の米メディアの報道によると、アスレチックスはマレーにMLBを選んでもらうため、新人としては異例のメジャー契約を提示する可能性もあるという。スーパーアスリートは、どのような道を選ぶのだろうか。
(Full-Count編集部)