広島・新井、開幕黒星の中で意地見せる　「とにかく打たないといけない」

4打数2安打、チーム日本人選手で唯一安打放つ

　DeNAとの開幕戦を1-2で落とした広島で、2安打と一人気を吐いたのが6番・ファーストでスタメン出場した新井だった。

　この日はわずか4安打で終わったチームで、日本人選手でヒットを放ったのは新井のみだった。9回には2死走者なしから安打を放つなど、元気のない打線で、最後まで意地を見せた。

　オープン戦では代打で逆転満塁弾を放つなど、3本塁打と好調だったが、オープン戦終盤に守備で右手に打球が直撃し、スタメンを外れた。

「ヤバいと思ったけど、折れていないのでよかった。骨折だったら、2か月はダメでしたから」と話した新井は開幕戦にスタメン出場した。

　2安打と好調な滑り出しに、凡打した打席も内容が良かった、と報道陣から質問が出たが、「ボールの見え方はまずまずだけど、もうオープン戦ではないので、内容は関係ない。とにかく打たないといけない」と答え、「もう明日、明日のゲームをしっかりやるだけです」と気持ちを切り替えていた。

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大久保泰伸●文　text by Yasunobu Okubo