楽天・則本が王者相手に力投 譲り合ったウイニングボールの行方は―

序盤3失点も3回以降立ち直ったエース、梨田監督も「さすが」

 25日のソフトバンク戦でセ・パ両リーグ史上初となる新人から4年連続で開幕投手を務めた楽天・則本は「マウンドに上がってしまえば1つの試合なので、それをしっかりと勝てた。チームの開幕戦で勝ち星を拾えたという意味ですごく嬉しいですね」と安堵した。

 楽天のホーム開幕戦は則本が入団する前年の2012年に続いて2度目。「僕自身、(本拠地開幕の)経験がなかったので独特の雰囲気というか、過去3年間よりも緊張感がすごくありました」。初回。ソフトバンクの1番・福田にセカンド内野安打を許すと、柳田に四球を与え、内川にはサードの横を抜ける先制タイムリーを浴びた。スカッとするようなきれいな当たりはなかったが、さすがは3連覇を狙う、球界屈指の強力打線だ。

 2回にも四球で出した走者を内野の間を抜けるタイムリーでホームへ返してしまった則本。それでも、「捕まって」はいないエースを、逆にソフトバンクの先発・摂津を初回から捉えていた打線が援護する。2回、打者11人を送り込む猛攻で一挙、5得点。「逆転してもらってからフッと落ち着けた」と則本。3回以降、許した安打は6回の今宮の二塁打のみ。7回を6安打11奪三振3失点で切り抜け、7-3の勝利に導いた。

「野手の人たちに楽にしてもらった試合なので、本当に感謝ですね。今日はストレートが良かった。ただ、初回、2回というのは入り方がすごく難しくて。緊張感なのか、本拠地での試合が初めてだからなのか。それがなくなったというところも大きいと思います。3回からはまっすぐで押していけて、自分なりに納得のいく投球ができたのではないかと思います。立ち直れたというところはすごく良かったと思います」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY