オリックス若月が“単独自主トレ”する理由 「足りない部分は分かっている」
球団施設で黙々と汗を流す若月、昨季はキャリハアイの114試合に出場
オリックスの若月健矢捕手が“単独自主トレ”で正捕手を掴む。海外や他球団の選手とオフの自主トレを行う選手が多いなか、プロ6年目を迎える選手会長は球団施設で黙々と汗を流している。
高卒6年目、23歳で選手会長に就任した若月。過去には当時DeNAに所属していた高城らと合同自主トレを行っていたが昨季から一定の選手と動くことなく球団施設でのトレーニングを続けている。近年は海外自主トレ、球界を代表するスターと他球団の選手が交じっての自主トレが目立つが「昨年もそうでしたが、もう6年目を迎えて自分の足りない部分は分かっているので。自分のやりたいこと、練習量とかも違ってくるので」と理由を説明。
球団は2017年に練習施設、選手寮などを移転し充実した環境が整った。「若手を含めて色々な選手とコミュニケーションも取れるし、施設も充実している。いつでも昨年の試合の映像もみれるのでここで(球団施設)で十分。宮崎は寒い時もあるので、暖かい所からいきなり寒くなっても」。筋力トレーニング、マシン完備の室内、そして若手選手との交流……。中心選手としてチームを牽引する自覚も十分だった。
昨季は114試合に出場し打率.245、1本塁打、27打点とキャリアハイの成績を残し、今季は正捕手としてフル出場が期待される。それでも昨年の日本シリーズでは2連覇を果たしたソフトバンク・甲斐が見せた“甲斐キャノン”にレベルの差を感じたようで「一から見直してやっていかないといけない」と課題も口にする。
西村新監督は「横一線」を強調しどのポジションも競争であることを明言している。「もう一回、アピールしてポジションを掴みにいきます」。23歳の若き正捕手候補が新生オリックスを牽引していく。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)