岩隈久志が痛恨の2被弾で今季2敗目 マリナーズ監督は「作戦がうまくいかなかった」

カブレラを敬遠後にマルチネスに3ランを許す

 マリナーズ岩隈久志投手(33)が30日(日本時間31日)のタイガース戦に先発し、今季2敗目(3勝)を喫した。3番カブレラ、4番V・マルチネスに被弾して6回を5失点。試合は3-6で敗れた。いずれも2アウトから許した本塁打だっただけに悔やまれる。

 球団公式HPでは、「岩隈とマリナーズが、タイガース強力打線を止められず」の見出しで伝えている。

 昨季までタイガースの打撃コーチだったマリナーズのマクレンドン監督は、5回にカブレラを敬遠した後、マルチネスに勝ち越し3ランを打たれた場面について「ただ勝ちにいっただけだ。作戦がうまくいかなかった。うまく実行できなかっただけ」と説明し、「もう終わったこと。前に進もう」と早い切り替えを促した。また、3回にカブレラに2ランを許すまで、岩隈はア・リーグ中地区を相手に50回2/3を無失点に抑えていたことも紹介している。

 地元紙シアトル・タイムズ紙電子版では、マルチネスに3ランを許した場面について、捕手ズニーノの見解を紹介している。

「外角を完璧に攻めたかった。最後の1球まではうまくいったんだけど。最後は内角に刺さるようなスライダーにしたかったんだけど、ストライクゾーンの高めにいってしまった。あの球を捉えられるってことが(マルチネスの)調子のよさを物語っているんじゃないかな」

 また、タイガースのオースマス監督の言葉として「前の打者(カブレラ)を敬遠して、自分との勝負を選ばれたことで、さらに集中力が増したように見えた」と、マルチネスの心境を慮っている。

 岩隈の次回登板は6月4日ブレーブス戦。敵地での交流戦となるために、打席に立つことになる。自身は2連敗となってしまったが、次回は打席でも貢献して、チームを勝利へ導きたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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