西武、キャンプの注目は二塁争い…辻監督は若手に期待「誰かが目に留まれば」

西武・辻発彦監督【写真:福谷佑介】
西武・辻発彦監督【写真:福谷佑介】

2月1日からサバイバルスタート、浅村や炭谷移籍「戦力ダウンを何で補うのか」

 西武は21日、春季キャンプのメンバーを発表。パ・リーグ連覇へ向けて、2月1日からサバイバルがスタートする。

 1軍に相当するA班(宮崎県・南郷)には秋山翔吾外野手、山川穂高内野手ら主力に加え、ルーキー5選手も名を連ねた。また、FA移籍した炭谷銀仁朗捕手の人的補償とした巨人から加入した内海哲也投手もA班スタート。一方で、故障明けの選手らは基本的にB班(高知県・春野)に振り分けられた。

 春季キャンプでの注目は浅村栄斗内野手が抜けたセカンドの定位置争いだ。現状では外崎修汰内野手がセカンドに入るプランや、ルーキーの山野辺翔内野手をはじめ若手選手でセカンドの穴を埋め、外崎が外野を守るプランが考えられる。辻監督は「ルーキー、若い選手の競争で誰かが目に留まれば」と競争を促す。A班に参加する山田遥楓内野手や金子一輝内野手も虎視眈々とレギュラー奪取を狙うが、「あいつらはどこでもいいから1軍で試合に出たいというところでしょう」と若手選手の貪欲なアピールに期待を寄せていた。

 また、外野のレギュラー争いも見どころだ。センターはこれまで通り秋山が既定路線だが、外崎が内野に回った場合は両翼のポジションが空く。辻監督は「栗山がずっと(レフトで)行けるわけじゃない。金子(侑司)と木村がしっかりすれば。あの2人がどんな調整をしてどんなキャンプをするか」と定位置獲得まであと一歩と迫る金子侑司外野手と木村文紀外野手の名前を挙げ、キャンプではその仕上がりを注視する。

「選手たちが今年どういう意気込みで(キャンプに)入ってくるか。戦力ダウンを何で補うのかを考えてきてくれれば。CSでの敗退がパワーになっているのか」と昨季叶わなかった日本一へ、選手たちの意識向上を呼びかけた辻監督。連覇に向けて、まずはチーム内で激しい競争が繰り広げられる。

(安藤かなみ / Kanami Ando)

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