2人の甲子園V戦士、巨人の助っ人、竜の左腕…2019年復活期待の選手【セ編】
中日の大野は2年ぶり白星、DeNA梶谷は正外野手定着なるか
プロ野球のキャンプインまで10日を切り、国内外で自主トレを積んできた12球団の選手たちは追い込み段階に入っている。春季キャンプでは中日のドラフト1位・根尾昂内野手、日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手ら黄金ルーキーに注目が集まるが、まだまだ復活や再ブレークを期す選手たちもいる。Full-Count編集部では、2019年シーズン中の復活を目指す選手を球団ごとにピックアップ。今回はセ・リーグ編をお届けする。
○広島:堂林翔太内野手
2009年に中京大中京のエースとして甲子園に優勝し、ドラフト2位で広島へ。2018年は野間峻祥の台頭もあり、63試合出場、打率.216、5打点。3年ぶりに本塁打ゼロに終わった。チームは丸佳浩が巨人へFA移籍したものの、人的補償として長野久義が加入。鈴木誠也、野間に加え、西川龍馬が外野に挑戦するなど競争は激しい。12年には全試合出場するなどポテンシャルは十分。再ブレークを果たしたい。
○巨人:アレックス・ゲレーロ外野手
17年は中日の主力として130試合出場、打率.279、86打点。35本塁打を放って本塁打王に輝いたものの、巨人1年目の昨季は82試合出場、打率.244、15本塁打、40打点と低迷。4月に5本塁打を放ったが、2軍調整やスタメン落ちが目立った。チームには2年連続MVPの丸がFA加入。強力打線を形成したいところだ。
○ヤクルト:館山昌平投手
右肩や右肘など9度の手術を受けた通算85勝右腕。08年から5年連続2桁勝利をマークしてきたものの、17、18年は未勝利。勝ち星は16年7月22日の中日戦が最後だ。昨季は5試合登板し、0勝4敗、防御率6.86。日大の同級生だった村田修一、杉内俊哉ら80年生まれの“松坂世代”が続々と引退。中日・松坂大輔のように復活を遂げたい。
○DeNA:梶谷隆幸外野手
17年は137試合出場。打率.243に留まったが、21本塁打、21盗塁をマークし、2年連続のクライマックスシリーズ、日本シリーズ進出に貢献した。だが、2018年は右肩痛、腰痛など度重なる故障に苦しみ、8月下旬に右肩のクリーニング手術を受けた。1軍出場はわずか41試合にとどまり、打率.268だった。パンチ力のある打撃で再び上位打線に定着したい。
○中日:大野雄大投手
2010年ドラフト1位で中日入りし、13年から3年連続2桁勝利をマーク。16、17年と2年連続で開幕投手を務めたものの、昨季は開幕ローテ入りも逃して6試合登板、0勝3敗、防御率8.56だった。まだ30歳。与田剛新監督の信頼を掴むために、2年ぶりの白星はもちろん、かつてのエースとしての姿を取り戻したい。
○阪神:藤浪晋太郎投手
甲子園で春夏制覇し、2012年ドラフトで4球団競合の末、阪神入り。13年から3年連続2桁勝利をマークしたものの、17年は3勝、昨季は5勝止まりだった。復活の鍵は制球難の克服。17年は59イニングで53四死球、18年は71イニングで51四死球だった。昨季限りで金本知憲監督が退任し、今季から矢野燿大監督が就任。猛虎復活へはエースの奮闘が期待される。
(Full-Count編集部)