ダルビッシュ有が8回無失点の快投で防御率2・08に ア・リーグトップ2を日本人投手が占める
本人は遠征を終え、「日々幸せを感じられることに感謝」
レンジャーズのダルビッシュ有投手が1日(日本時間2日)に行われた敵地でのナショナルズ戦で圧巻の投球を披露した。力のある速球とキレのある変化球で相手打線を制圧。得意の交流戦で今季最多タイの12三振を奪う快投を見せ、8回を5安打無失点に抑えた。チームも2-0で勝利し、今季5勝目(2敗)を挙げた。
エースは防御率2・08として、試合終了時点で田中将大(2・06)に次ぐ2位に浮上。その後、試合前まで防御率でダルビッシュを上回っていたアスレチックスのソニー・グレイがエンゼルス戦で6回2/3を投げて3失点し、2・45となったため、1日の時点で日本人投手が1、2位に立った。
首の張りで先月27日のツインズ戦登板を回避していたダルビッシュだが、直球は最速96マイル(約155キロ)を計測するなど、全く影響を感じさせなかった。1回から3回にかけて5者連続三振を奪うなど、今季最多タイの12奪三振。8回2死ではマウンドに状態を確認しに来たロン・ワシントン監督に志願して続投し、復帰戦で102球を投げきった。ストライクは70球で2四球とコントロールの良さも光った。
これで、ナ・リーグが相手となる交流戦は7試合で5勝1敗。この日も期待通りの投球で初対戦のナショナルズを制圧し、“弟分”の田中に肉薄した。安定感が持ち味の田中に対し、ダルビッシュも相手を圧倒する投球を見せている。
ダルビッシュは試合後、自身のツイッターで遠征を終えた心境を報告。
「デトロイト、ミネソタ、ワシントンと続いた遠征はデーゲームが7試合もありました。凄く疲れましたが、キツかったからこそ家に帰れる喜びも倍です。日々幸せを感じられることに感謝」
首の張りから復帰し、圧巻の投球を見せたダルビッシュと、メジャー1年目から驚異的な結果を残している田中。日本からメジャーに舞台を変えても、違うカラーを持つ2投手は輝きを放ち続けている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count