イチローが古巣マリナーズ戦で元同僚の“キング”フェリックス・ヘルナンデスから2点タイムリー
“キング”フェリックス・ヘルナンデスとの対決
ヤンキースのイチロー外野手が2日(日本時間3日)の古巣マリナーズ戦に「7番・ライト」で先発し、0-2で迎えた4回裏の第2打席で魅せた。相手の先発は「キング・フェリックス」の愛称を持つエース右腕フェリックス・ヘルナンデス投手。2アウト2、3塁の得点機にイチローは打席に立った。
3ボール1ストライクで迎えた5球目、外角低めのツーシームを巧みにピッチャー返し。マウンド付近でバウンドした鋭いゴロにヘルナンデスが反応し、左足のかかとで打球に触れた。必死に軌道を変えたが、ブラッド・ミラー遊撃手が対応できず、緊迫の名勝負は一時同点となる2点タイムリー内野安打となった。
2010年にサイ・ヤング賞を受賞した“キング”は、今季8勝1敗で防御率は2・57と好調。イチローにとってはマリナーズ時代の同僚で、漫画「ドラえもん」の暴れん坊キャラクターに重ね合わせて「ジャイアン」と親しみを込めて呼んでいる。2012年8月にヘルナンデスが完全試合を達成したときには、イチローはすでにヤンキースに移籍した後だったが、「ジャイアン、やりましたね。もっとジャイアンになるだろうね」と喜びを表していた。
キング攻略にヤンキースも公式ツイッターで「同点! イチローの内野安打でマッキャンとソラルテが生還」と喜びの速報をした。イチローは今季初の2試合連続打点。1試合2打点も昨年8月30日のオリオールズ戦以来となり、今季7打点目となった。イチローはこの日4打数1安打2打点で打率3割1分1厘。試合はヤンキースが7回と9回に4点ずつ失点し、2-10で敗れている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count