ベテランの主力退団で注目を浴びるオリックス 1軍キャンプから漏れたのは?

オリックス・宮崎祐樹【写真:荒川祐史】
オリックス・宮崎祐樹【写真:荒川祐史】

相次いで主力退団のオリックス 迎えたチームの転換期

 1月も終盤に入り、いよいよ2月1日のキャンプインが迫ってきた。各球団が続々と監督・コーチ会議などを実施し、キャンプインに向けた組分けを行い、発表していっている。ルーキーでキャンプを1軍(球団によってはA組とも言うが……)で迎えるのは誰か?新戦力で1軍に抜擢された選手は?こういったところにファンは注目しているだろう。

 ただ、1軍キャンプに抜擢される者がいれば、そこから外れ2軍(球団によってはB組)でキャンプを迎える者もいる。そこでここでは視点を変え、各球団で1軍キャンプから漏れ、2軍や3軍のキャンプから巻き返しを図る主な選手をピックアップしていこう。

 今回はオリックスだ。投手では西勇輝、金子弌大の2枚看板、野手では小谷野栄一、中島宏之らベテランの主力が去り、チームは転換期を迎えている。宮崎市清武総合運動公園(SOKKENスタジアム)での1軍キャンプメンバーは以下の通り。

○投手(22名)
松葉貴大、山岡泰輔、吉田一将、荒西祐大、増井浩俊、岸田護、近藤大亮、竹安大知、東明大貴、アルバース、富山凌雅、K-鈴木、ディクソン、比嘉幹貴、小林慶祐、エップラー、山本由伸、沢田圭佑、黒木優太、山田修義、榊原翼、山崎颯一郎

捕手(3名)
高城俊人、伏見寅威、若月健矢

内野手(8名)
白崎浩之、安達了一、福田周平、西野真弘、大城滉二、マレーロ、メネセス、山足達也

外野手(8名)
西浦颯大、宗佑磨、後藤駿太、ロメロ、吉田正尚、小田裕也、T-岡田、武田健吾

 新人ではドラフト3位の荒西、4位の富山の2人が1軍キャンプに選出。吉田正、増井といった主力に加え、阪神から人的補償で加入した竹安、新外国人のメセネスらが順当に選ばれた。一方で1軍キャンプから漏れ、宮崎市清武総合運動公園(清武第二野球場)でキャンプを迎えることになった主な選手は以下のようになる。

・田嶋大樹投手
 2017年のドラ1左腕は、1年目から12試合に登板し6勝3敗、防御率4.06と、即戦力との期待にたがわぬ活躍を見せた。しかし、6月下旬に左肘痛を発症しリハビリに専念。開幕に合わせて2軍で調整を続ける。

・海田智行投手
 2017年に受けた左肘の手術からの復帰シーズンとなった昨季はわずか4試合登板、防御率13.50と苦しいシーズンに。中継ぎ左腕として2015年には48試合、2016年には50試合登板と実績十分なだけに復活が望まれる。

・宮崎祐樹外野手
 昨季は自己最多となる3本塁打をマークしたが33試合出場、打率.238、8打点は前年を下回った。チームのムードメーカー的な存在でパンチ力、意外性のある打撃は魅力。今季でプロ9年、勝負所は分かっているだけに実戦でアピールしたいところ。

・太田椋内野手
 今ドラフト1位で入団した将来の大型遊撃手。31歳とベテランの域に向かっている安達の後継者候補筆頭として、2軍で経験を積みたい。

・頓宮祐真内野手
 今ドラフト2位で入団した期待の若手長距離砲。亜大時には東都大学リーグで歴代8位の14本塁打、侍ジャパンでも4番を打った大砲候補は、まずは2軍で状態を見ながら1軍昇格を目指す。

(Full-Count編集部)

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