月間MVPの次は「オールスター先発」!? 田中将大に米メディアはさらなる快挙を期待

「田中は間違いなくオールスターに選出され、先発する可能性も十分ある」

 ヤンキースの田中将大投手(25)がメジャー初の月間MVPを受賞したことを、大々的に取り上げる米メディアはあまり多くなかった。ヤンキースの新人投手では史上初の栄冠となったが、今や名門球団のエースと認識されているだけに、受賞は当然といった雰囲気だ。

「田中のセンセーショナルな5月に栄誉が与えられた」と速報したのはヤンキースの球団公式HP。5月の成績を細かく紹介。ア・リーグで、最多タイの5勝(1敗)、2位の防御率1・88、3位の42奪三振、3位タイの投球回(43イニング)を記録したとしている。

 本人は米メディアの取材に応じ「このような賞をもらえて、本当に光栄だし、うれしく思います」と通訳を介してコメントしている。ただ、「元々、賞をもらうためにプレーしたり、ピッチングをしているわけではない。これで満足することはありません」と、さらなる活躍を誓うことも忘れなかったという。

 また、ESPNもルーキー右腕の月間MVP受賞を速報。「田中はレギュラーシーズンで2年ぶりの敗北を喫したが、ア・リーグの月間MVPを勝ち取るにはまだ十分に素晴らしかった」と記した。5月20日のカブス戦で敗れて2012年8月からの連勝記録が「34」で途切れながらも、強靱な精神力で立ち直り、次の試合から再び好投を続けていることを称えている。

 田中の次回登板は5日午後1時5分(日本時間6日午前2時5分)プレイボールのアスレチックス戦に決まっている。ここまで8勝1敗、リーグ1位の防御率2・06と驚異的な成績を残しており、ESPNでは「彼は間違いなくオールスターに選出され、先発する可能性も十分にあるように思われる」と、次の“快挙”にも期待を寄せている。

 今や田中は、新人王だけでなく、サイ・ヤング賞やMVPの候補にまで名前が挙がり始めている。月間MVP受賞はタイトル総なめへの序章にすぎないのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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